外国在住のお施主さまが、現地でで選んで購入して、船便で送ってくださったライムストーン製の暖炉が広尾の現場に届きました。
正確には、煙突もありませんし、背部も石膏ボードなので、火を燃やすことができないので、マントルピースの組み立てです。因みにマントルピースは、暖炉の上部・側面を囲むかたちで壁面に設けられるフレーム上の飾り枠のことです。
全部合わせると、数百キロの非常に重たいものですが、10個くらいのピースに分けられてきたものを、マニュアルに従って組み上げてゆきます。伊藤さんと服部さんに手伝いの大工さん2名、そしてお施主さまのNさまも手伝いに来てくださいました。
組み立て中を上から覗き込んだ様子です。さすがに無垢で作るとなると、重量がとてつもなくなるので、このように中空で作ってあります。
一番重たい部材の天板を慎重に乗せている様子です。
組みあがったところで、接着剤で固定する前に、慎重にレベル(水平性)とカネ(垂直性)を確認しながら、微調整してゆきます。
レベルとカネが取れたところで、内部に潜り込んで固定してゆきます。
写真のような三角形の石のピースに、二液性の接着剤を付けて固定してゆきます。まだ、内部には梱包材の発砲スチロールのごみが付着していますね…。
一通り組み上がって、鎮座している暖炉のマントルピースの威容です。
アップで見ると、ライムストーン同士を接着している線が見えますが、やはりプラスチックで作られたマントルピースとは重さも格式もワンランクもツーランクも違います。
無事リビングの壁に組み上がったマントルピースに、お施主さまがやはり外国で購入して送ってくださった電気式のストーブを嵌め込んでみた様子です。両脇に本棚を控えて、プロポーション・デザインともに大満足の出来となりました。汗だくになって組み上げてくれた職人さんとNさま、どうもお疲れさまでした!