Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

家具の素材・色選びから始まるインテリア素材選び

品川N邸

品川N邸プロジェクトは、タイミング的にそろそろイタリア製家具を先行発注しないと、リフォーム完成時に間に合わないタイミングになってきたので、3度目のポリフォルム・ショールーム訪問をさせて頂きました(実際にはお客さまご夫妻だけでも2度は行ってくださっているので、5度目となります…)。

楕円形ダイニングテーブル_ポリフォルム

Kさまご夫妻が、一番迷っていらっしゃるのが、ダイニングテーブル・ハワードの天板の素材でした。このテーブルはコンコードという違うテーブルですが、この天板の素材のスペサートオーク(無酸素状態のオーブンで楢材(オーク)を燻蒸してこの風合いを出すそうです)にすべきか、 セネレオーク(グレー調にオーク材を染めたもの)にすべきか悩んでいらっしゃったのですが…。
偶然他の水回り設備のショールームに行った際に、このスペサートオーク材仕上げのテーブルを明るい場所で見たところ、ご夫妻ともこれだと思える風合いだったとのことで、この写真と同じ仕上げに決定となりました。

ダイニングチェアのレザー色選び

次に悩んでいるのが、ダイニングテーブルと同じ空間に並んでくるダイニングチェアの張地です。すでに、ヴェンチューラという椅子の座り心地と高さ、そして背面から見たデザイン性を気に入って下さっているので、種類は決定しているのですが、レザーの色が決まっておりませんでした。

レザー色とテクスチャー選び

イメージがほぼ固まってきている(とはいえ、まだ本決定ではありませんが…)床フローリング材や壁に使う大理石素材などと比べながら、何種類かのレザー生地を椅子に乗せて、見比べてみました。

インテリア素材と色選び

新宿アクタス2階のポーゲンポール・ショールームの場所を借りて、今の時点で決定している素材と色と並べて、椅子の張地も、この2種類のどちらかでというところまでは当たりをつけることができましたが、最終的な決断はご主人にも確認なさりたいとのことで、レザーサンプルを借りて持ち帰っての宿題となりました。

キッチン素材選び@モービリティーポ

この日は、家具の色決めの勢いに乗って、キッチンの素材と色決めもしたいと当初から考えていたので、新宿から南青山まで移動して、オーダーキッチンのモービリティーポのショールームを訪問致しました。

キッチン素材の色選び

当初考えていた、イタリアフィアンドレ社のタイルは価格的に難しそうだったので、クオーツストーンを使う方針に変更することになりました。ただ、こちらのショールームはほの暗くて、素材の色味が良く見えないので、急遽、社長の徳永さんにも同行して貰って、白金台のコンフォート社にあるシーザーストーンの大判サンプルを確認する流れとなりました。

シーザーストーンのキッチンカウンター選び

シーザーストーンの輸入元であるので、ショールームに大判のクオーツストーンが並んでいます。小さなサンプルで、これでも良さそうと思っていたのものが、思いのほか柄があったり、白い部分の透明度が違って感じられたりと、奥さまもとても良くわかると喜んでくださいました。

シーザーストーンのキッチンカウンター選び

品川N邸は高層マンションの最上階住戸(ペントハウス)で3方窓に囲まれ自然光でとても明るい空間なので、大判サンプルで気になるものを窓際に運んでもらい、候補に挙がっている扉材を比較しながら、こちらも最後の3つの色味まで絞って頂くことができました。
11時に新宿待ち合わせから、16時半の白金台解散まで、約5時間半の長丁場になりましたが、家具から初めてキッチンの素材と色味の候補を大分絞ることができました!どうもお疲れさまでした…。