Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リフォーム解体は設備機器取外しから

品川N邸

高層マンションリフォームの品川N邸、いよいよ工事着工となりました。最初は、解体に向けての設備類の切り離し作業となります。

品川N邸解体開始

マンションリフォームの解体時の設備切り離しでまず一番重要なのが、インターフォン等の弱電関係の取り外しとなります。特に高層マンションでは、下の表玄関の開閉や管理事務所とのやり取りなどをこの機器を通して行うことと、それなりの年数が経ってしまっていると、インターフォン機器の在庫がなくなってしまい、取り外し時や、工事最中に機械が壊れてしまうと、取り返しがつかないことになってしまうことがあるからです。
写真の通り、インターフォンの裏には複雑な配線がされているので、それらをきちんと確保しながら、今後の工事のホコリでやられないようにビニール等でカバーして保管して貰います。

品川N邸解体開始

ガス切り離しは簡単な作業で、空調機器はエアコンは再利用となっているので、あとは給排水衛生設備機器の取り外しとなります。
写真の通り、便器やユニットバスの切り離しと機器取り外しが終わりました。

品川N邸解体開始

今回は、これまで使ってきた窓周りのブラインド類を少し寸法を変えて再利用したいとのお話しもあったので、施工をお願いしているスタイル・イズ・スティル・リビングの齋藤社長と現場監督の中川さんに取り外して貰いました。床に置かれているファブリック類はそれです。
また、写真正面に見えている窓下のカウンタ―家具は、天板だけ交換して扉はダイノックシート張りとして再利用するので、天板を取り外して貰いました。

品川N邸解体開始
品川N邸解体開始

アイカのポストフォームと呼ばれる、MDFの基材にメラミン化粧板を巻き込んだカウンター材でした。長物なので、途中で引き寄せ金物で連結されておりました。

品川N邸解体開始

丁寧に取り外してくれたので、壁もほとんど傷まないままで済みました。

品川N邸解体開始

窓周りの枠下までフローリングを新しいフローリング張り伸ばすかどうかを、齋藤さんとお客さまがお打合せをして下さっている様子です。

既存ブラインドの寸詰め調整

当日は車で現地に伺って、長物のブラインド類を当初にお客さまが依頼して作って貰ったマナ・トレーディングまで運んでチェックして貰いました。

既存ブラインドの寸詰め調整

作ってからそれなりの年数が経っていたので、実物を見てからでないと、寸詰め加工ができるかどうかは何とも言えないと言われておりましたが、現物をチェックして貰い、傷みもなく、これであれば加工可能とのことでした。