Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーキッチンの三方枠取付け設置

千代田区M邸

リネアタラーラでお願いしている壁面型のオーダーキッチンの取付けが始まりました。

キッチンの取付けと言っても、今回はまずキッチンの三方(左右と上)に左官の見切り材も兼ねたステンレスフレームの取付けから始まります。まず窓側に家電収納のボックスが据え付けられた後、最初の横フレームが注意深く建てられました。水色のシートが張られているのがステンレスパネルのフレーム材です。取付け途中で歪まないように、壁から三角形の木材で押さえつけられています。

その横フレームにすり合わせるように上のステンレスパネルが取り付けられます。

2人のキッチン組立て職人さんだけではマンパワーが足りず、現場監督の石坂さんも背伸びしながら応援してくれていますね。

壁に取り付けたガイドで片側を固定し、高さを微調整できる伸縮式の突っ張り棒とクランプを使って、レベル(水平性)を出していきます。

上フレームに空いている四角い孔は、レンジフードのダクト貫通箇所となります。こちらも梁型(ピンク色の断熱材を吹き付けられた部分)が被っているので、右側の梁型の中にチャンバーボックスを仕込んで、そこからダクトで外部まで排気を引っ張ってゆく考えで設計をしています。

こちらがフレームの端部のディテールです。10ミリのステンレス無垢板では重量が大変なことになるので、このようにベニヤ板にステンレスを巻き込んで作って貰っています。

まだ、コーナー部分が先割れしているように見えますが、ここから微調整をしてピタリと合わせて行ってくれるそうです!

ビニールで養生している状態であれば、ステンレス板は手で触れますが、一旦養生を剥がしてしまうと、手の油がついて取れなくなってしまうので、この電気式の吸盤装置を使って、細かく調整をしてゆくとのことのでした。