Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

六本木T邸の解体完了と墨出し確認

六本木T邸

約2週間かかって、ようやく六本木ヒルズレジデンスのT邸の解体が終わり、現場を確認して参りました。とにかく、音がする工事(塗装とクロス張り以外のほぼ全て!)が11時から17時までの間と厳しく決められたマンションのルールがあるので、非常に時間が掛かりましたが、何とか一つの難関を乗り越えることができたようです。

六本木ヒルズレジデンス 解体完了

写真は森ビル側のメンテナンス会社にお願いしている、スプリンクラーと自火報とインターフォン関係の移設位置を打合せしている様子です。

特にスプリンクラーは、ステンレス製のフレキホースで、ちょっとの移設は簡単なのですが、撤去することになると、ホース内の水を全て取り除く作業もあるので、そのルート確認も行いました。

スプリンクラー移設 マンションリノベーション

ステンレスホースは、雑に扱うと水漏れする可能性が高く、水漏れしてしまうとそのまま下の階へ漏水してしまうので、扱いも細心の注意が必要な要素です。

SRC(鉄骨入りのコンクリトート)柱や既存壁の位置を基準に、オーダーユニットバスや既存を転用するキッチンのレイアウト寸法等を見比べながら、現場監督のTさんが出してくれた墨出しのチェックも行いました。床に記された黒い線と青い文字が墨出しの表示です。水回り部分の床は元々排水管のルートと為に一段落とされていますが、その段差との関連も重要な墨出しチェックポイントでした。