Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ミラノサローネ2023_モルテーニ・フィエラ&市中SR

ミラノサローネ2023

イタリア家具の六歌仙(笑)の一つのモルテーニです。ポリフォルムと同様、壁面収納家具から始まり、今や置き家具やキッチンまで含めたコングロマリット(笑)となっています。

サローネ会場では大人気で、ブースの外に大行列が出来て20分待っての入場となりました。

大きなブースで入った内部は、ちょっとコートヤード形式の展示となっていました。

木製の列柱でコートヤード(中庭)を囲い、中庭には植栽を置き半屋外のように見せ、その外側に室内家具を置くレイアウトでした。

奇をてらわないオーソドックスなデザインで、大好きなブランドなので、楽しみにしていたのですが…、

ブースの約半分は特別な招待客でないと入れない構成となっており(ブース自体にも事前登録していないと入れないのに)…、

僕ら半部外者は植栽の間から覗くしかなく、展示バリエーションが乏しく残念なブースでした。

そこで、リベンジとして翌日には市内のショールーム(SR)を訪問致しました。こちらは誰でもウェルカムで、モルテーニらしさ満載の素晴らしい空間でした。

コングロマリットらしく、入ってすぐにグループのダダの素材感たっぷりのキッチンがあり、

良く見知っている家具類が豪華マンションの一室のようなレイアウトされていました。

路面の1階と地階に展示があり、下りてゆく階段から地下のレイアウトが見えるようになっています。大胆なラグのデザインが目を引きますね。

両面使いのソファは、最近お問い合わせが増えてきている高層マンションにも適していると感じました。つまり窓外のパノラマビューを望むシートと、飾り棚などを設けた室内側(テレビ側)を見る2面を使い分けることができるという考え方です。

ウォークインクローゼットのシステムも、オープン棚、扉付き、ガラス扉付きを3面に並べて、中央に見せる引き出し付きのアイランドカウンターを設けるレイアウトも分かりやすい展開でした。

地階のキッチンはイートインコーナーを設けたシンプルなレイアウトでしたが…、

壁の一部に手焼きの素材感たっぷりのタイルが貼ってあるところなどが、とても洒落ていました。

市中ショールームでは新作に拘らずに、ブランドが今一番お客さまに見せたい、売りたいと考えている家具やキッチンを見ることが出来て、大満足でした。