大理石が張られた虎ノ門レジデンスでは、今回デザイナーとして一番拘りたかったカラーガラス張りの工事が始まりました。
キッチンでは、写真の手前に見えている袖壁部分(ベニヤ板部分)、その内側の立ち上がり部分、そして玄関の正面壁部分にカラーガラスを採用しています。
壁に立て掛けられていたのが、事前に寸法を確認の上、短冊状にカットされて現場に届いたカラーガラスのピースです。
キッチン前壁には、白と薄いベージュ色の二種類のカラーガラスをデザイン張りしてゆきます。1ミリの誤差も許されない精度が求められるので、ベテラン職人さんたちの目も真剣そのものです。
カラーガラスは、鏡やガラスと同じように、両面接着テープと速乾ボンドの両刀使いで貼ってゆきます。
まずは先に張り上がったキッチン前壁のデザイン張りのカラーガラスです。この段階では、少しガラの違いが目立ちますが、全部の家具が揃えば、きれいにバックグランドにこのデザインも沈み込んでゆく予定です。
玄関正面壁は、壁端部が斜めにカットされているので、その角度に合わせてカラーガラスも調整してもらっています。リフォームキューの石原さんが、熱意を燃やして頑張ってくれたディテールです。アップの写真でも判りにくいですが、左側には見切りとして鏡面のステンレスが張られており、それに合わせた角度に端部をカットしたカラーガラスがピタッと寄せて張り付けられる算段となっています。
こちらが張り上がったデザイン張りの玄関正面壁です。写真ではどうしても撮りにくいのですが、肉眼ではきちんとレンガ状に張られた感じが、なんともシックでスタイリッシュに仕上がりました!