約一年半前にリフォーム工事が完了していた広尾N邸ですが、お施主さまからようやくインテリアが完成したとのご連絡を頂き、写真撮影に伺って参りました。
以前伺った際には、リビング周りのインテリアはほぼ完成していましたが、ダイニング周辺は照明器具や壁掛けの鏡、壁面のアートなどが揃っていませんでしたが、それらもお住まいの外国やオーダーしたアメリカから届いたとのことで、ご連絡を頂いておりました。
ダイニングテーブルは、Nさまご夫妻が若いころにご購入なさった思い出のメープル材のもので、ラグはアメリカのサファヴイヤ、壁掛け鏡はベイカーとそれぞれのインテリア要素の由来も伺わせて頂きました。
天井が高い室内空間なので、床置きの家具だけでは空中がスカスカしてしまいますが、ペンダント照明や、少し高めの位置にレイアウトされたアートや鏡がちょうど良い具合に散らばっていることで、遠近感を感じる素敵なインテリアが完成していました。
Nさまは本当にインテリアがお好きな方で、リビングについても何度も家具レイアウトを変更して、壁掛けのアートもレイアウトし直すことで、徐々にしっくりとした雰囲気が熟成されるとのお話を伺いました。
写真左端に、僕らが撮影している様子を楽しげに見てくださっているNさまご夫妻が写り込んでいます。
玄関ホールにも壁の織壁紙と色があったサファヴィヤのラグがジャストサイズで入り、コンソールとテーブルランプ、壁のアートと相まって、ウエルカミングな雰囲気の空間に仕上がっていました。
同じ玄関ホールを、玄関側から見た写真です。きちんとした太目のケーシングを枠廻りに廻したことが、このようなエレガントかつクラシカルなインテリアには合うことを再確認することが出来ました。
1年近くベッドが届かずにお布団で暮らしていらしたそうですが、ベッドがアメリカから届いたことでほぼ完成した主寝室のインテリアです。よく見ると部屋の天井などは左右対称ではないのですが、アートやテーブルランプの配置などで、きれいに空間を整えているテックニックが判ります。
折れ曲がった先のプライベート廊下にも小型のコンソールとアートが掛けられ、すっかり落ち着いた空間になっていました。
最後は、これまであまりお見せしていなかったキッチンです。香港在住時は文化的にも外食やお手伝いさんに作った貰った食事が多かったそうですが、この大きな窓がある開放的なキッチンが手に入ってからは、ご主人のNさまが料理を作る機会が増えてきているそうです。