リノベーション工事が完成して、販売が始まっていた白金台H邸にリースの家具が入りました(当初からこちらのプロジェクトはリノベーションで間取り変更とインテリアのグレードアップ、設備更新を全体をグレードアップしてから販売する予定でした)。
中古マンションの販売時に、どのように暮らすのか、どんな家具レイアウトをしたらよいのか、生活のイメージが湧くようにリースの家具だけでなく小物まで配置することを、ホームステージングと言います。今回は不動産販売をお願いしている大成有楽不動産販売の担当の野村さんが紹介してくださった2社の会社に、現地を見て貰った上で提案書を作って貰いました。
2社とも、こちらの空間をとても気に入ってくださって、ホームステージングの実例を作っていくうえでも是非お手伝いしたいと言ってくれました。ただ、空間が結構大きく、結果的にお断りすることになった1社は、大きな家具をリースで揃えることが難しかったらしく、細かい家具を組合せたインテリア構成提案となってしまっていたので、最終的には、僕らも以前から知っていた虎ノ門にあるインテリア会社のメイズさんにお願いすることになりました。
こちらがそのメイズが作ってくれた提案書です。スタンド照明やグリーンなどの細かいアイテムも揃えてご提案してくれました。
こちらの事務所にも細かい置物や本、ポスターなどの用意があるので、センターテーブル上のオブジェと本、正面壁のテレビコーナーのポスターは事務所から持ってきたものです。
キッチンで軽食が楽しめるイートインコーナーも、ハイスツールが入ると子どもたちがご飯を食べている様子が浮かんできますね。正面右側のオープンな場所はビルトインタイプの食洗機置き場で、もしワインに嗜好がないお客さまがご購入した場合は、開き扉か引出を設置できるように考えています。
イートインコーナー越しにキッチンを眺めつつ、廊下から玄関ホールを見返した様子です。天井に見切り線を設けて、クロスを張り替えていることが判るでしょうか…。
こちらは玄関ホールです。姿見の前が少し凹んでいるので、そこには私物でアーティストの前川秀樹氏の彫刻を置いてみました。ちょうど良いニッチに存在感のある彫刻がはまって、良い雰囲気になったと思っています。
主寝室脇のウォークイン・クローゼット内のお化粧コーナーも、イスト植栽は入ったことで、こじんまりとした空間の気持ち良さが演出できているのではないでしょうか?
全体に広々として散漫に感じていた空間が、ホームステージングのリース家具を入れたことで、スケール感が生まれて、生活の様子も垣間見えるようになりました。これから販売が始まってゆくスケジュールですが、見に来てくださった方からどのような反応があるか、今から楽しみです。