新規プロジェクト、代々木上原にあるヴィンテージマンションのお部屋のリノベーションがスタートします。
実はこちらのプロジェクトは、つい先日まで他のリフォーム会社が施工する予定で、解体工事も7割方まで進んだ状態とのお話しでした。後日確認させて頂いた現場の様子ですが、現場は床材が剥がされ、天井や設備も概ね撤去されております。
最初にご連絡を頂いた時点では、そのリフォーム会社での工事が決まっており、まだ決まっていない部分のデザイン的なアドバイスが欲しいというお話しでした。その後、初めてお目に掛かった際に、そのリフォーム会社が作った工事のための図面と見積りを見せて貰ったところ、図面は解体前の間取り図しかなく、見積りもほぼ全ての項目が一式工事という名称で、何が含まれていて何が含まれていないのかが全く分からない状態でした…。
知り合いから紹介された施工会社で、悪いことはしないハズだとのお話しでしたが、それでも、ここまで何も決まっていない状態で工事が進行していることは危険で、僕らがお手伝いする余地もないペースであることをご説明させて頂きました。もし、工事を一旦ストップして、仕切り直しができるようであれば、お手伝いする方法はあるが、続行するのであれば難しい旨をお伝えいたしました。
まだ深い事情は知らない段階でのお話しで、まだ現場も拝見していない状態だったので、どうなるだろうを待っていたところ、その二日後にご連絡があり、工事を解体工事までで一旦ストップするだけでなく、工事自体も終わりにして、僕らが一緒に仕切り直して設計の部分から再スタートしたいとのお話しを頂きました。
そのご連絡を受けて、初めて現地を見に行った際の様子が、こちらでご紹介している写真です。実はこちらのお部屋は2-3階のメゾネットタイプとなっており、下の階の天井裏を見上げると、上階の水回りの配管状況がわかるようになっていました。
上下階を繋ぐ階段もほぼスケルトンで、手すりがなくちょっと怖い状況でした…。
上階のお風呂は浴槽や水栓金物、在来工法の床タイルや防水層が剥がされていましたが、壁の防水層やブロックの壁は残った状態でした。
元々は外国人向けのマンションだったようで、水回りが2セットあり、こちらは主寝室横の水回りです。こちらは床タイルまでの解体で、床防水層や浴槽、壁の仕上げタイルも残った状態でした。
設備配管は残っていますが、設備機器はほぼ全て撤去されてしまっているので、何がどのような意図で配管されているのかが、現場を見ただけでは分からない状態なので、まずはマンション管理事務所に連絡をとり、既存図面を見せて貰う必要があることをご説明いたしました。
現地はきれいに清掃された状態で、幸いにここまでの工事をした施工会社もIさまの工事をストップしたいとのご要望を理解してくれて(恐らく、彼らもここかから先どう進めればよいか困っていたのだと思います)、お支払い条件等も揉めることなく、中断することができたそうです。