渋谷区Q邸のダイニング、折り上げ天井に張る木の突板の候補を探しに、Qさまと一緒に南青山のニッシンイクスのショールームに伺ってまいりました。
ニッシンイクスは、木製のフローリングやパネル材の建材専門店ですが、特にリアルパネルという名称で販売している木製突板パネル材は、オリジナルに開発された内装用不燃/合板ボードとなります。単にきれいな突板を集めるのではなく、節(フシ)や杢(モク)、斑(フ)といった木材が本来持っている特性を活かした天然目突板を集めているのが特徴です。
ご夫妻共に、ちょっとラフで、ヴィンテージ感があり、ラスティック(素朴で飾り気がない素材そのもの)な風合いがお好みなので、このニッシンイクスが良いのではと思ってご主人さまと一緒に訪問させて頂きました。
長い廊下に沿って、無数の引き出しパネルが収納されており、それらを一枚ずつ引き出して見てゆきます。
引っかかるものは完全にしまわずに、すこし引き出しの頭だけを残して戻して置く形でまずは候補を出して、そこから何枚かを同時に引き出して見比べながら候補を絞ってゆきました。
最後に残ったのが、こちらの2枚でした。左手前の一枚は少し節のあるオーク材を不均一なヘリンボーン状に張り合わせたナララスティック ワンショートヘリンボーンで、右奥の一枚は、全く様相が違いますが金箔を板に張って少し黒で拭き取ったものでした。
工事の全体スケジュールから考えると、余裕が全くなかったので、その場でQさまが携帯で撮影した写真を奥さまに見て頂き、ナララスティックの不均等ヘリンボーン張りに決定して頂きました!
一気に突板を決めた後、ニッシンイクスの弊社担当営業の中村さんに、木の染色塗料なども見せて頂きました。
因みに、約一月後に現場のダイニング天井折り上げ天井の軒裏に張られた様子がこちらです。