現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクトで、シャワーユニットを検討しています。ところで、浴室を作る方法は、大きく二通りあります。コンクリートブロックを積み上げ、防水を施し、タイルや石を貼ってゆく在来工法と呼ばれるものと、FRPで防水パンをつくり、その上に浴槽を置き、乾式で壁と天井を作った製品を入れるユニットバス工法の二つです。
在来浴室は、浴室の形状や、仕上げ材の選択等、設計の自由が効くことが最大のメリットですが、防水に対する信頼性や、設計施工の手間がデメリットになります。
対してユニットバスは、防水に対する信頼性や、施工の簡易性がメリットですが、既製品の中から選ぶだけで、デザインの自由度はなく、プラスチック製の安っぽい仕上がりが気になります。
両者のメリットを合せて、デメリット消したのが、今回採用を検討している、オーダーユニットバスです。昔はキッチンも既製品しかありませんでしたが、最近はオーダーメイドのキッチンが増えてきたことと似ているように感じます。
今回の計画では、マンションリノベーションで防水性への保証が必要で、かつ全体の高級なイメージにあう仕上げが求められているので、オーダーメイドのユニットバスを検討することになりました。恵比寿という近所にあり、以前からショールームの存在を知っていた、東京バススタイルを訪問してきました。輸入品のシンクやトイレに混じって、特注シャワーユニットが展示されています。
シャープできれいなステンレスサッシに、シックな濃灰色のタイル仕上げがかっこよい、シャワーユニットでした。内部の床、壁の仕上げからシャワー水栓や取手まで、どこからでも選べる選択の自由さ、細かい納まりの工夫、気になる価格や納期まで色々と聞くことができ、大変勉強になりました。