目黒S邸の工事も終盤に差し掛かり、詳細部分の工事へと移ってきています。細かいディテールとはいえ、それらが組みあがることで全体のデザインを整えてゆくものなので、カガミ建築計画としても現場監理では最も重視している部分です。
こちらはテレビ埋め込み壁の横にある縦長ガラス窓です。前面のガラスが伸びているように見せる仕掛けの一部です。窓台の腰の位置と、ガラス窓の下端とテレビ埋め込みの下端を揃えて、横方向の繋がりを演出するディテールです。
こちらは西側の壁開口です。ご覧のとおり、窓の向こうには隣接する建物が丸見えなので、窓ガラスの手前に壁を立てています。ただ、それだけでは圧迫感があるので、視線が上手く抜ける個所に、窓状の開口部を設けてみました。
三枚目はキッチンのレンジフードの細工です。レンジフードの背面がダイニング側に向いてきてしまうので、背面と側面の一部に化粧パネルを貼り、ガラス壁を立ち上げる予定です。
最後の写真は、寝室と納戸収納の間仕切り壁です。普通であれば、開口部周りには枠を回すのですが、横と上の二方向の壁だけで、あとはクローゼット造作家具で納める予定です。また天井を見てもらうと、小さな段差があります。一段落ちた部分には、リビング・玄関ホールと揃えてウォールナットの天井板を貼り、三つの空間が一つに繋がることを考えています。
工事請負のオリエンタル産業の太田さん、今野さん、細かい部分の調整、どうもありがとうございます。そして暑い現場で細かい収まりを工夫してくれている大工さんや職人さんたち、本当にどうもお疲れ様です。それぞれ出来上がれば設計意図も判ると思いますので、それまで楽しみにしていてください。