南麻布S邸の工事現場では、遮音床下地の制作中でした。
マンション管理組合の床材の遮音規定に則った下地を作るため、わんぱく応援マット(アトピッコハウス)を敷いて、その上から12ミリのベニヤ合板を接着剤で張ってもらっています。
遮音マットとベニヤ板は強度を確保するために、互い違いになるように敷いてもらいます。写真左側に見えているのが電気式床暖房のマットです。
電気式床暖房マットの上に直接フローリングやタイルを張ることはできないので、さらにその上に12ミリのベニヤ下地板を張ってもらっています。床暖マットのオレンジ色の部分が釘打ち可能範囲なので、上張りした下地板にもそのエリアを鉛筆で書き加えていってくれています。
LDだけで100平米近くの面積があります。部屋中央にレイアウトするソファ横にはスタンドライトを置く予定なので、床付のコンセントを入れるために、床暖房パネルを離して、その隙間にコンセントを入れて貰う準備をしてもらいました。
LDから玄関を見返した写真です。
玄関側から見るとこのような形になっています。下履きがおいてある個所が上り框で、その左がタタキ部分になります。四角く凹んだ穴は玄関ホールからリビングへの間仕切り扉のフロアヒンジを入れるためのものです。
扉の両脇には固定のガラスを入れるので、そのためのスリットが壁に設けられています。左奥に見える緑色のものは天井吊りの引き戸のレールです。
翌日からキッチンの設置が始まるので、キッチン周りの床・壁下地は先に完成していました。右側の凹んだ箇所には小さなカウンターと吊戸が入り電話・ファックス機を置く予定となっています。
壁をキッチン側に回り込むと、予備の冷凍庫置き場とその奥にユーティリティーとパントリー収納が見えています。動線としては、そのまま玄関まで通じています。
照明の調光スイッチ類や床暖房コントローラー、マンションのインターフォンが壁から出っ張らないように、壁埋め込みのパネルを作って、そこに埋め込んでもらいました。
パントリー収納はちょうどリビングのテレビの裏に当たるので、床付近にはテレビとステレオ機器用の作り付け収納が作られる予定です。
リビングからプライベートエリアの寝室ゾーンへ繋がる廊下の壁は、端部を丸めるデザインにしていましたが、このように半割の丸型集成材を埋め込んでくれていました。設計しながら、どのように作ってもらおうかと悩んでおりましたが、良いアイデアをありがとうございます!