現在設計プロセス進行中の麹町K邸では、リビングの壁面にテレビ収納とライティングビューロー( writing bureau、つまりライティング=書き物をするとビューロー=引き出し収納が合体した引き出し式書斎机)と飾り棚を設けたいとのご要望がありました。そこで、お客さまご夫妻と青山にあるイタリアブランド家具のモルテーニのショールームに一緒に伺って参りました。
以前、Kさまご夫妻だけでも、こちらのショールームに伺ったことがあったそうで、この世界観や色味がとてもお好きだとのことでした。
モルテーニは元々が壁面収納専門のメーカーでしたので、収納式の書斎コーナーであるライティング・ビューローシステムも幾つかの種類があります。
こちらは、上部はガラス扉をせり上げて、テーブル部分は立ち上がっていた板をパタンと90度手前に倒すタイプです。
こちらは、テーブル部分は最初から出っ張っておりますが、テーブル奥に物を押し込むと、上からスライドして落ちてくる扉板で隠すことができるシステムとなっています。
今回は書斎コーナーとテレビ収納と飾り棚を組み合わせたデザインを検討しておりますので、幾つかの事例をショールーム内で拝見させて貰いました。今回は全てモルテーニの505シリーズで検討しております。
こちらは事例としてはテレビは置いておりませんが、中央左部分の間接照明が入ったオープン棚は縦サイズを大きくすればテレビも置けるレイアウトに変更可能とのことでした。
ショールーム見学の流れの中で、ウォークイン・クローゼットのマスタードレッシング・システムもご覧になって、こちらもとても良いので、提案して貰えないかとのお話しになりました。
やはり流れの中で、僕らが良く採用させて貰っているフィリグリーというエクステンション型のダイニングテーブルをご覧になって、Kさまご夫妻は一目惚れなさって下さり、これは絶対に欲しいというお話しになりました。
また、最後の打ち合わせで使わせて貰ったこのコーナーで使っているダイニングチェアのアウトラインも、コストとデザインのバランスが良い優れた椅子であることをご説明したところ、こちらも気に入って下さりました。
アウトラインも多様な張地の中からお好きなものを選べるですが、レザーがお勧めなので、僕らが良く使っているレザーを見て頂きました。ベースはブラウン色と決まりましたが、一つは書斎コーナーでも食卓でも使えるようにして、そこに赤い色をアクセントカラーとして入れてはどうかという話にまで発展致しました。
モルテーニがこちらの要望を纏めた提案書案が届き、幾度か間違っていた箇所の訂正や、使い勝手や色味の確認を行った後で最終的に纏めて貰ったのが、こちらのプレゼンシートとなります。飾り棚の背面板にも、アクセントカラーの赤を使おうとのお話しになっております。