左官材ながら、金属の粉が配合されており、仕上げ後に磨き上げると金属の光沢がでる不思議な素材、モダナ(日本化成)の左官工事が赤坂N邸で始まりました。
と言いながら、僕らが現場に着いた頃には、ほとんどの左官作業は終わっておりました…。
こちらがモダナの基材となる左官材です。今回は、金と銀と銅の三色を同量で混ぜて、中間色を狙っております。色味のサンプルの写真は、以前のブログ記事に掲載しています。
基材を水で溶いたものは、このように金属のキの字も感じられません!が、基材の90%近くが金属粉となっており、磨いて光沢の度合いを調整したり、錆びを出したりとまだまだ発展性のある素材なのです。
モダナを塗って、乾燥してから、磨いてゆくと、金属光沢が出てくるのですが、本日まだお預け状態です。
先日のブログで書いた、斜め模様や細かいテクスチャーの違いは、うまく表現されているようです。
この曲線で入り組んだ形の左官もきれいに仕上がっています。タイル張りの甲板の下は収納になっています。
心配していた、廊下部分の建具の左官仕上げも、しっかり左官されていました。廊下奥が玄関で、玄関から入って左手には金属左官の壁が続き…、
右手側には、大理石調タイルの壁が流れているというデザインになっています。
先日はまだ組み上げ途中だった特注のスチールサッシも無事取り付けられていました。
LDと寝室を間仕切るこのスチールサッシは、廊下とLDの仕切りともなっています。
リビング天井のスクリーンボックスとスクリーンもきれいに納まりました。カーブ形状の折り上げ天井のラインも何とかうまく調整して貰いました。
まだ色々な職方が出入りして、最後までバタバタの現場になりそうです…。
夜になると、赤坂から青山、外苑前の夜景が一望できるピクチャーウインドウに職人さんたちも思わず手を止めてしまいます。