マンションリフォームで良く問題になる専有部と共用部の取り合い問題についてインタビューしたいとのことで、以前お世話になった東洋大学の秋山哲一先生、元助手の宇治康直さん、そして秋山研究室の学生四人が事務所に来てくれました。
宇治さんの正式な研究名称は「マンション専有部の大規模改修工事に関する調査-専有部分と共用部分の関係性-」とのことで、取り合い部分でどのような問題があったかを聞きたいとのことでした。
このブログでも紹介した高輪I邸でのコンクリート壁のスリーブ開けの事例や、これまでの経験で難しかったり、判断に悩んだケースを色々とお話ししました。20年前であれば、マンションで隣戸を購入して、本来は共用部の境界壁を切って、二つの部屋を一つに纏めてしまうことは普通でしたし、10年前でもエアコン用のスリーブ孔は管理組合に申請しないで自由に開けていたのが実態です。
その他、マンション共用部の養生や躯体に割れやヒビがあった際の対応、全面解体してスケルトンにしてから工事をすることと、部分解体で既存を残した工事をすることの違い等、今回工事をお願いしている工務店青の片岡社長にも立ち会ってもらい、説明いたしました。
宇治さんの学会用研究、そして学生さんたちの卒論・修論、どうぞ頑張ってください!