2020年のリビングダイニングと玄関と洗面とトイレ、そしてキッチンの一部のリフォーム、その翌年の主寝室のリフォームをお手伝いさせて頂いた松濤D邸のお客さまから、キッチンと浴室をリフォームしたいとのご連絡を頂いて、4年ぶりにご自宅に伺って参りました。

都心とは思えない、窓から隣地の公園の緑しか見えない、まるで森の別荘のようなお宅です。

今回一番リフォームしたいのが、このキッチン本体とのことです。6年前に初めてリフォームのご依頼があった際は、リノベーション済みのマンションを購入なさっており、まだ新品だったキッチンを捨てるには忍びないとのことで、ここまで使ってきたそうですが、細かい使い勝手の面で不満があるので、作り替えたいとのことでした。

向かって右側のバックセットは僕らがお手伝いして作ったものですが、リフォームでダイニング側への開口を大きくして、もっとオープンなキッチン空間になさりたいとのこと、使える部分は再利用したいですが、かなり手を加えることになりそうです。

こちらがリビングダイニング側から見返したキッチン側の様子です。正面壁に大きな絵が掛かっていますが、その壁の半分ほどは図面で見る限り、撤去できないコンクリート壁なのです。当初はアイランドカウンターキッチンにできないかとのご要望でしたが、竣工時の図面があっている前提とするとそれは難しいそうです。

因みに、こちらが竣工時の図面集から撮影した当該部分の躯体図です。図面中、上部がリビングダイニングと、ー400と記されているエリアがキッチンです。W15と記されている部分がコンクリート躯体で、B5と書かれている部分が開口でいる最大幅隣ります。

もう一つのリフォームポイントの浴室です。手前右側に少し見えている洗面カウンターは5年前に作り直していますが、浴室もやはりご購入時は新品のユニットバスだったので、そのまま使ってきたそうですが、もっとグレード感を上げたいとのご要望でした。

浴室内部がこちらです。きれい好きなDさまご夫妻らしく、とてもきれいな状態でしたが、樹脂製の浴槽やアルミフレームの扉などは、僕らが良く使っているオーダーユニットバスと比較するとグレード感に劣りますね…。

こちらはご依頼があった個所ではないのですが、主寝室の正面奥にシャワーがあり、そこまでの細長い廊下があるのですが、奥のシャワーを全く使っていないとのことでした。

左側のアルミフレーム扉の奥のクローゼットを、廊下やシャワー分を取り込めば、かなり拡大できるのではとお話をしたところ、提案には興味があるので、どのくらい費用で、どのくらい良くなりそうかを提案して欲しいとのことになりました。

このバーコーナーやレザー張りの建具などのデザインをかなり気に入ってくださっているそうで、この雰囲気の延長として、ただ、もう少し明るめの雰囲気でダイニングとキッチンを繋げたいとのことでした。できれば年内に完成させたいとのこと、大急ぎで検討することとなりそうです。