いよいよ待ちに待った、造作家具(作り付け家具)の据え付けが高輪I邸で始まりました。今回は床フローリングと同じ、ナラの突板を基調としたオーソドックスな家具と建具をデザインしています。
始めは運び込まれた家具で部屋がいっぱいですが、壁埋め込みのクローゼット収納から始まり、徐々に建築との絡みがあるカウンター家具や書斎テーブルへと移ってゆくに従って、部屋がスッキリと片付いてゆきます。建具屋さんを含めて、4人の職人さんたちが、慎重に寸法を測って、微調整しながら、丁寧に据え付け作業をしているのを見ているのが、大好きなのです。
床に転がっているのは、玄関のベンチ横に取りつく予定の手すり棒です。
本日は、お施主様もIさまご夫妻も立ち会ってくださったので、手すり棒がどのように付くかをデモンストレーションしている様子です。
こちらは、リビングからキッチンへと延びる長いカウンター家具の端部を納めて貰っています。インターフォンを埋め込んだ柱型より、寸法的に少し出っ張っているので、キッチンとぶつかった個所で、直角に折れ曲がるイメージでデザインしています。
ミニ書斎になる箇所にも、ピッタリのテーブルがはまり込みました。
洗面の造り付けカウンターです。人工大理石のカウンタートップと、立ち上がり部分は、ボンドで溶接して、継ぎ目が見えないようにして貰います。上部のメディスンキャビネットガ一部折れ曲がっているのは、浴室からのダクトを隠すためと、奥に置かれる洗濯機の上部に手が届きやすくするための工夫です。
ゆっくり作業しているように見えますが、一日でほぼ半分の家具の据え付け・取付けが終わっていました。