先日お引渡しを済ませた高輪I邸のカーテンとブラインドの取付けに立ち会って参りました。居室のカーテンを選ぶ際は、まず機能的にサッシの断熱性と遮光の必要があるかを考え、それから素材感と色といったデザインをお施主様と一緒に選ぶようにしています。
今回は、サッシは既存アルミサッシで断熱は期待できませんが、窓際のリビングダイニングには床暖房があることと、窓際にソファーを置くレイアウトにはしていないので、カーテンには断熱性は不要との判断になりました。また、寝室部分はリビングとの間仕切りに遮光のロールブラインドを入れているので、窓際での遮光も必要なくなっています。ナラのフローリングと塗装壁・天井のサラッとした空間とマッチするように、爽やかでサラリとした生地のカーテンとレースを選びました。
夜の生活をメインとするのであれば、カーテンに思い切った色使いやデザインを採用することもありますが、こちらでは昼の生活の延長として夜の生活があるご家族なので、カーテンによってインテリアがガラリと変わることは避けた色合いを選びました。
リビング奥の書斎はあずき色のアクセント壁とオークの造作机との色合いからウッドブラインドを選びました。スラット巾の選択枝の多さと色合い・素材感の良さからJBS社の製品としています。オークの机より一段階濃い色合いを選びましたが、光の当たり具合でほぼ同じに見えています。
カーテン取付けと前後して、引っ越し作業も始まりました。大きな家具については、こちらが図面で想定しているので、それに従って運び入れて貰いました。
出来立てホヤホヤのインテリアなので、壁面や角の部分は段ボールで養生して貰っての作業です。床は養生されていませんが、家具を運ぶ際に、玄関の所でキルトを敷いて滑らせての運搬となっています。
一番心配だったダイニングのカウンターですが、お手持ちのし家具が左右にピッタリと納まり一安心致しました。思い出のある古い家具と、新しくフレッシュな造作家具が上手く合体してくれて、お施主様もとても嬉しそうでした。