南青山の築浅高級マンション(築7年・124平米)の リフォームプロジェクトがスタートします。実はお施主さまのY様ご夫妻は、ちょうどお子様が生まれた昨年からマンション探しをしていらっしゃり、これまでも2件の中古マンションをご検討しており、その度にご相談を頂いておりました。色々と問題があって、その2件は流れてしまいましたが、今回この南青山のマンションを無事購入できたとのことで、改めてリフォームのご依頼を頂きました。
写真のように、まだまだそのままでも使えそうなインテリアなのですが、前の持ち主の方が作り付け家具を沢山作ってしまっていること、ワンちゃんを飼っていたことで、汚れと臭いが沁みついてしまっていること、そして何よりキッチンが閉じたスタイルで、お子様と一緒に暮らす家として適していないことが、リフォームを決断なさった理由だそうです。
LDからキッチンを見返した写真ですが、横長の細い窓と引き戸の開口部だけで、料理中は子どもが何をしているか全く様子が見えないとのことで、オープンスタイルなキッチンへと改修することになっています。
ある意味スタイリッシュで、使えそうなキッチンですが、ここまで背中を向けてしまっていると、子どものことが心配で料理ができないだろうと思えてしまいます。
二社のオーダーキッチン屋さんをお施主さまと一緒に巡って、提案の内容問より、ショールームの雰囲気と担当者の話やすさからリブコンテンツさんをキッチンのパートナーとしてプラン作りを進めてゆくことなりました。担当のIさんは、僕等とも10年来のお付き合いで、ちょうど小さな男の子を育てながらお仕事していることが、お施主様の奥さまのRさんの決め手になったようです。
こちらがリブコンテツIさんが作ってくれたキッチンリフォームの提案資料です。コンパクトなパントリーを備えた、コの字型の調理スペースが、隠す部分と見せる部分のバランスが良く、デザイン性と子育てをしながらの料理の機能性を両立させたいというご希望を叶えることができそうです。実はキッチンのレイアウトと、ダイニングのテーブルの位置は大きく関連してきますし、ダイニングテーブルとリビングソファのレイアウトも当然ながら関係してくるので、コの字型にした場合のLDの家具レイアウトパターンを2種類作って検討してみた図面です。事前に現在お住まいのお宅にもお邪魔して、調理機器や家電のサイズも実測しているので、それらをレイアウトした場合にカウンターがどのくらい必要かも確認しています。キッチンに合せて、リビングダイニングの壁や床、照明計画、リビングの隣の部屋との繋がりや窓のウィンドウ・トリートメントもデザインリフォームしてゆく予定です。この空間がどのように変わってゆくか、僕らもとても楽しみです!