解体が終わったMレジデンスのS邸の現場に墨出し確認に伺ってきました。
こちらの図面は、僕らが書いた設計図を元に、施工側が書いてくれた現場墨出し用の図面です。実測したデータに木製下地の位置まで書き込んでくれた精度の高い図面です。
これらと現場を見比べながら、設備配管ルートやスプリンクラーの位置などを確認しながら、曖昧だった寸法を現場で決めてゆきます。
墨出しとほぼ同時に、建具の枠造作に入らなければならないので、枠形状についても打合せをさせて貰いました。4枚の引き戸が交差する難しい箇所や、家具と建具がデザイン的に絡む箇所があるので、建具枠は造作家具屋さんに作って貰うことになっています。
設備配管の取り回しもギリギリのラインを狙っているので、どこで排水管を曲げることができるかを指定設備業者のNさんと細かく打合せさせて貰いました。
これは給水・給湯のヘッダーです。全部交換すれば、このような大きなものがトイレと玄関収納の間にポッコリと出っ張ることがないのですが、床暖房パネルとの絡みや、賃貸が終わった際の現状復帰の問題などから、既存のヘッダーを再利用することになったので、この寸法を基準に壁や造作家具の位置を墨出しして貰いました。
新規に作り直す洗面カウンターの位置には、こちらが指定した位置に合わせて、給排水管が既に立ち上げられていました。
墨出しが一通り終わる時点を見計らって、お施主さまのSさまご夫妻に現地を確認して貰いました。お施主さま好みのクリーンで整然とした空間になりそうだと、とても喜んでくださいました。