これまでに何度もお世話になっている建築家向けのフローリング材メーカーであるIOC(アイ・オー・シー)が南青山にショールームを作ったとのことで、六本木N邸のフローリングの相談に伺って参りました。
建築家・バケラッタの森山さんにデザインを依頼したインテリアは素材感を全面に打ち出した、ちょっとハードな印象の空間でした。
フローリング張りの壁の下部がこのようにサンプルの引出になっており、IOCがこれまで建築家のニーズを聞きながら開発してきた多様なフローリングのサンプルを見せて頂きました。
六本木N邸では、ダークな色のフローリングを検討しているので、まず現在あるフローリングのサンプルから、なるべく色味の濃いものを出してもらいました。
木目が強いものは避けたいのと、もっと黒い床材を探していることを、IOCの寺内さんに聞いたところ、オーク材を燻蒸したサーモオークにオスモ自然塗装のウェンジ色を塗布してマットに仕上げたフローリングを特注で作ったことがあるとのことで、その時の実例写真を見せて貰いました。時間が掛かってもよければ、特注対応で表面の単板が4ミリの厚突きで、幅180ミリ、長さも1800ミリのフローリングを作ることができるとのことだったので、まずはサンプルを作ってもらうようにお願いいたしました。
折角ショールームに伺ったので、フローリング以外の仕上げ材を見せて頂きました。左から
- 凹凸感を演出できるチークの羽目板
- 中国の灰色の焼成レンガ
- ガラスモザイクタイル
です。
フローリングの単板突板の技術を使った建具も何種類が展開していました。こちら特注対応で、フローリングと揃えた扉を作ることが可能とのことでした。