色々と事情があって、ブログの更新が滞っていた代々木上原I邸ですが、竣工お引渡し一年を機に、改めて途中からブログを再開することとなりました。見積り用の図面を施工会社の青に渡した段階で、ファブリックを見るために京橋のトミタショールームにお邪魔してきました。
これまでファブリックと言えば、マナトレーディングで選ぶことが多かったのですが、ここまで判ってきたIさまの好みから考えて、今回はトミタにお邪魔しました。
元々、洋服を見たり選んだり買ったりすることが大好きなIさまですので、建材や設備類を見ているときとは、ショールームに入った時の気持ちの高揚感が全然違ったようです!
布地の質感、滑らかさ、光沢感、色味を見比べながら、この生地をどこかに使いたい、この生地で家具を作りたい、或いはこの生地で洋服を作れないかと、発想が膨らむようで、このショールームだったら、毎日でも通いたいとのご感想でした。
今回のショールーム訪問では一つ大きな目標がありました。主寝室のヘッドボードに使うファブリックの候補を見つけて、見積りの中に入れ込みたいのです。普段は人工レザーでヘッドボードをご提案することが多いのですが、レザーもお好きなIさまですが、寝室のヘッドボードはもう少し柔らかい素材で作りたいとのご希望でした。
主寝室周りでここまで決まっている木目や、他の部屋で使う予定でIさまのテイストにあっている家具の張地などを見比べながら、ヘッドボードの候補生地を探してゆきます。が、どうも脱線しがちです(笑)。
お気持ちが色々な処に飛んで行きそうなIさまを必死に追いかけながら、ヘッドボード生地の候補を探しました。
そしてついに候補として見つけることができたのが、この右側にある少しツヤのあるスペインのLizzo社の生地でした。緞子張りにするにはある程度の伸縮性が必要なのですが、それも十分に取れそうだとのことも分かりました。ただ、イギリスから輸入する生地とのことで、国内在庫はなく、スペインの在庫もそれほど余裕がないことが判りました。トミタの場合、2週間ほどまでは在庫を抑えることができるとのことでしたが、それ以上の期間は抑えられないこと、工事契約まではまだひと月ほどは掛かりそうなので、それまで在庫がなくならないことを祈るばかりとのことでした…。
Iさまが先に帰られた後、トミタの担当者とファブリックの最終確認をさせて貰いました。上記の在庫抑えは延長できないことなどがはっきりしたので、工事契約の2週間前まで祈りながら待ち、その時点でまだ在庫があるようでしたら、在庫抑えをして貰い、工事契約と同時に工務店からトミタに発注及び入金をさせて貰う流れとすることにいたしました。