高層マンションリノベーションの渋谷R邸の現場が進んで、天井のLGS下地を組み始めています。
天井カセット式エアコンが入る部分は下がり天井になり、リビング部分の中央はなるべく天井高さを確保したいとのお客さまのご要望で、折り上げ天井を高く設定しています。
折り上げ天井は部屋の形と、床に置くソファのレイアウトに沿うようにカーブを描いています。
こちらがカーブ部分の天井の組み方となっています。カーブ部分はLGSに細かく刻み目を入れて、事前に木型で作った型に沿って曲げてくれています。
カーブ部分を真下から見たのがこの写真です。
この下地に曲げベニヤ板で制作した間接照明のアゴを取り付けてゆきます。
後日現場に届いたものですが、写真で大きなカーブを描いたものが、その間接照明ボックスです。
真横から見るとこのような形状になっています。
先行して組まれているウォークスルークローゼットは、既存再利用する建具と枠が保管されていました。
クローゼット内部は既に石膏ボードが張られ、床下用の際ネダ(キワネダ)の施工も始まっています。
根太は床を支える部材のことですが、際根太は特に壁際で床材を支える役目を担います。遮音のことを問題にならない昔は、壁に直接取り付けることもありましたが、特にマンションなどで下階への遮音のことが問題になるようになってからは、床の振動が壁に直接伝わらないように縁を切って施工するようになりました。
壁下地のLGSとはプラスチック片によって直接接しておらず、自立していることがこの写真で分かると思います。際根太には穴があけられており、そこから床下へと脚が伸びていますが、水平レベルを取った後、穴に特殊な接着剤を流しいれると、床下へと接着剤が流れて脚が固定されるという作りになっています。
現場監督の森川さんと、弊社設計担当の前田君が現場を見て回っています。
平面計上が最後まで動いていたユーティリティー部分は配管経路が間違っていないかを一緒に確認させて貰いました。
この日は床暖房用のペアチューブの処理もしていたので、職人さんにやり方を聞きました。
床暖房を接続する位置でペアチューブを切断し、
端部をホースで仮繋ぎして、
床に打ち込んだアンカーと固定しつつ、ケーブル線と共に絶縁テープで巻きこんで…、
さや管(緑色の管)でカバーをして、端部処理の完成です。
まだ、骨組み段階ではありますが、端正な空間構成が徐々に固まってきています。