先日工場で作られている箱家具を見学して参りましたが、それらが現場に入って組み立てられ始めています。
全ての箱を現場に搬入してしまうと、身動きが出来なくなってしまうので、三分の一程度ずつ搬入して、取り付けてゆく段取りになっています。その順番も先行して箱を取り付けておかないと、周りを仕上げることができないものから優先的に進めて貰っています。
リビングの一角で、カウンター上はひな人形などを飾る棚、下にはワンちゃんの小屋をはめ込む収納はもうすでに取り付けられています。
カウンター甲板のクオーツストーンが左右の壁に入り込むようなデザインとなっているので、こういった家具は先行して取り付ける必要があるのです。
奥のプライベートエリアの洗面カウンターの取付けは、まさに佳境を迎えていました。
長いクオーツストーンの甲板がキャビネットの上に乗り、その上にメディスンキャビネットが吊られています。壁やキャビネット内のコンセント設置穴からは電気の配線が伸びています。壁との取り合いは10ミリでシールで埋めることになっていますが、壁との隙間を見ると、正確に作られているのが良く分かりますね。
洗面の奥のユーティリティーはガス乾燥機の乾太くん等の設備機器とダクト接続が絡んでくるので、やはり先行して箱が組まれていました。
こちらは主寝室のヘッドボード部分を組み立てている途中です。既製品のルーバーを組み込んだクローゼットの扉(引き違い戸)は既に組み込まれています。こちらもエアコンの冷媒管とドレイン管が家具の中を通るので、先行組となります。
大物の家具の場合は、何度も箱を入れる場所に運んでは、リビングに戻して刷り直す作業を続けてくれています。
ちょうど正面左奥の廊下で組立て職人さんが作業してくれていますが、手前に横たわっている本棚家具を組み込むために頑張ってくれています。
箱もの家具は分解して現場に入れて、現地ではめ込みながら組み上げてゆきますが、ビスなどで固定するとビスの頭が見えてしまうので、このような独特の部品を組み合わせながら金物類が見えないように組み上げてゆくのです。因みにこのハッパのような部品は、Lamello(ラメロ)というスイスの会社の製品なのです。本棚の組立ての様子は過去のこちらのブログでも細かく説明しております。
丸のこや三角定規、かんなやカッター、物差しなどを使いながらの丁寧で時間がかかる作業なのです。
既に組み上がっているのは、キッチンと玄関を繋いだ動線上に設けてパントリーの収納です。キッチンの冷蔵庫とは別に冷凍庫とワインセラーをこちら側に収納する予定です。
通路を挟んで反対側には、キッチンに収まりきらない調理家電を置くカウンターと引き出し、その下にはごみ箱収納置き場、上部は扉付きの吊戸棚収納となっています。
玄関側からパントリーを通してキッチンを見たアングルの写真です。キッチンとパントリーの引き込み戸を開いた状態で使えば、見せるキッチンと隠すパントリーとして使い分けることができるのです。
こちらはトイレの手洗いカウンターです。カウンター上の4方枠付きの鏡の枠も造作家具で作って貰っています。
こちらへ厳密には造作家具ではありませんが、ロフト収納内に棚を取り付けるための下地を付けて貰っています。
当初は箱状の家具を置く考えで進めていたのですが、途中からお手伝いに入って貰った収納アドバイザーと奥さまと僕らとの相談で、ガチャレールを背面に仕込んだ棚板をロフトの周囲壁に設けようとのお話しになり、下地を作って貰っているのです。