マンションリフォームの作り付け家具の塗装サンプルを作ってもらうことになり、造作家具をお願いしている現代製作所の横浜の工場に伺ってきました。造作(作り付け)家具の色イメージを決めるプロセスは、これまでも随分苦労してきました。
今回は、ホワイトオークとオニグルミの二つの種類の材を使っていますが、それらの色見本を作ってもらうことになりました。調整・確認しなくてはならないのは、
- 色味(色付け)
- 仕上げ(塗膜のあるなし)
- ツヤありなし
などのポイントです。
お施主様と事前に相談していたイメージ写真をベースに、元の材料の色味をつぶさないで、品のある、自然な色合いを目指して、何度も色調整をしてもらいました。赤を強くしたり、黄色を強くしたり、出来た色をラッカーで薄めてみたりして、三種類の色を作り、それぞれのサンプルを作ってもらいました。木材も板目と柾目があるので、各色二種類お願いしました。
色を塗って、丁寧にふき取ったあと、クリアラッカーを一度噴きし”乾燥”させます。乾燥後、細かいペーパーを当てて滑らかにした後、仕上げのラッカーを二度噴きして、一時間ほど乾燥させて、サンプルの完成です。サンプルとはいえ、手を抜かない作成方法で、時間は随分掛かりましたが、おかげさまで、とてもきれいなサンプルが出来ました。
細かいリクエストに応えてくれた塗装屋さん、付き合ってくれた現代の藤田さん、どうもお疲れ様でした!