Author Archives: Kenji Kagami
2015.01.06
解体&水回り設備チェックの立会@六本木N邸
[六本木N邸]
新築マンションリフォーム(厳密には、マンションが経ってからすでに2年ほど経っていますが、どなたも一度も暮らしたことがないので、新築と書かせてもらっています…)の六本木N邸の解体工事が始まりました。
残念ながら正面にあった、一度も使われていないキッチンも解体されてしまいました…。他にも、お施主さまも僕らも使っていないのに廃棄するのは勿体ないと思われる設備機器や照明器具などが沢山ありました。
そこで、確実に再利用できるものだけでなく、どこかに使えそうなものは、しばらく工事をしない予定の主寝室に保管しておくことになりました。まだ、こちらに詰まれていている物は、解体が進んでいるキッチンの食洗機やシンク、水栓類程度ですが、トイレの便器や照明器具、水回りの金物類などがドンドン増えてゆく予定です。まだ使っていない内装を壊してのリノベーションのご決断をしてくださったお施主さまのNさまたちも、なるべく沢山のものを再利用できることは喜んでくださっています。
浴室は残念ながら使い勝手やサイズ、場所などの理由で解体されてしまいました。この床に置かれているオレンジと青の迷路状のものは、かつての浴室の壁に埋められていたシャワーなどの水栓類の配管です。シャワーや水栓を再利用するので、併せて壁裏のシステム自体も取り外してもらい、再利用することになっています。
因みに、こちらは解体されてしまったシステム浴室の床排水パンです。今回、浴室ユニットやシャワーユニット工事をお願いしている東京バススタイルの真柄さんと和久田さんたちも、他社のシステムを詳しく見る機会が少ないので、興味深げに研究していました。
こちらが、かつて浴室があった場所です。床下には、近くにあるトイレや洗濯機等の排水管が流れ込んでおり、寸法や排水ルートを考えると、ここまで考えてきた浴室のレイアウトでは、床をフラットに仕上げることができないことが判りました…。スケルトンリノベーションですので、何とか床仕上げをフラットにしたいと真柄さんや和久田さんと頭を絞って、浴室位置は変えずに浴槽と洗い場の位置を交換すれば、排水ルートがうまく廻せて、床もフラットにできそうだとの解決策を見つけることができました!ただ、浴室の扉の位置と、洗面の造作家具のラインを合わせて設計していたので、そちらの方まで変更の影響が出ることが判ったので、複雑な調整が必要になりそうです。
大きな費用やスケジュールの変更は避けられそうですが、使い勝手上の違いがありますので、当然ながらお施主さまの了解も得る必要があります…。
奥さま用の洗面所の奥に設ける予定のシャワーブース個所の設備位置、下地の測定をしてもらっている様子です。こちらでも天井裏の梁が当初の想定より低かったので、天井の高さの調整かあるいは浴室暖房乾燥機の再利用をしないかの判断をしなければならないことになりました…。築浅の方が、解体時の問題が少ないことが多いのですが、今回は色々と問題が発生中です。
もう一つの問題が天井高さです。こちらは天井裏のダクト配管やエアコンの状況です。蛇がのた打ち回っているかのような様子ですが、このうち、スプリンクラーのメイン配管は動かしたくないものです。当初想定していた折り上げ天井の寸法が確保できない個所が幾つか出てきてしまいました。建物の災害時の避難経路などの問題から、室内空間の体積を守らなくてはならないので、折り上げ天井が少なくなった部分分の体積を、どこかほかの個所で確保しなくてはなりません。
こちらは解体が遅めに進んでいるリビングです。ここはそれほど大きな問題はなさそうです。
床には、廃材が整理されて置かれています。基本はボード類、LGS下地類、木製下地材、その他の雑ゴミという分類で整理され、後日纏めて産業廃棄物として処理されてゆきます。
解体後の墨出し時に決定しなくてはならない寸法や、それに関連したデザイン要素があるので、工事をお願いしているリフォームキューの営業・設計担当の岩波さん&現場監督の富田さんとうちのスタッフの竹田さんで下打ち合わせをしている様子です。
リビングの展開図ですが、細かい取り合いや寸法については、まだこれから詰めてゆく必要がありそうです。まだまだ問題が山積みですが、これまでに幾度も大きな問題を解決しながらリフォーム&リノベーション工事を進めてきた経験者たちと一緒なので、今回の解体時打ち合わせで問題が見つかったと同時に、ある程度解決するための処方も見えてきております。
2015.01.05
本年の新規プロジェクト、頑張ってゆきます!
[リフォーム]
あけましておめでとうございます。当事務所、本日が仕事始めです。年末のブログでは昨年終わったプロジェクトをご紹介したので、今回は現時点で取り掛かっているプロジェクトをご紹介いたします。
現時点で工事が動いているプロジェクトは2つです。一つが180平米の新築マンションスケルトンリノベーションの六本木N邸です。スタイリッシュさと機能性を両立させるリノベーションを目指して、工事進行中です。
こちらはまだブログでも紹介していなかった青山I邸です。こちらは約170平米の中古マンションリノベーションですが、デザインアドバイスという形でお手伝いしております。タイトなスケジュールで、どこまでお客様の満足度を高めることができるかにチャレンジ中です。
夏頃までには完成予定の南麻布K邸プロジェクトの打ち合わせも着々と進んでおります。超大型キッチンのある上品かつ上質な空間を作るべく、お施主さまとの打ち合わせを重ねている最中です。
昨年から打ち合わせを重ねてきているお台場の高層マンションリノベーションK邸も設計が詰まってきました。海外在住のお施主さまとはスカイプとメールで打ち合わせをして、ご出張の際にその確認をするというスタイルで設計を進めております。
こちらもまだブログでは未紹介ですが、箱根の新築高級別荘のインテリアのお手伝いもしております。お話が合った時点で、すでに建物の形が決まっており、外形を触らずにインテリアのデザインをしてゆくという変則的なお仕事です。本業のマンションリフォーム&リノベーションとは離れたお仕事ですが、高級素材をふんだんに使っての別荘建築の勉強をさせて貰っております。
この他にも、高輪の高層マンションリフォームや原宿のRC戸建てリフォーム、麻布のマンションリノベーションなどのご相談を承っております。デザインすべきプロジェクト満載ですが、スタッフの竹田さん、前田君とともに頑張ってゆく所存ですので、どうぞ本年も宜しくお願い板hします。
2014.12.29
お客様とプロジェクトに恵まれた実り多き一年でした
[南平台N邸]
今年は、本当にお客様とプロジェクトに恵まれた、素晴らしい一年となりました。このブログを見返しながら、今年一年を振り返ってみました。
2014年の最初に完成お引き渡しをしたのが、この南平台N邸です。クール&スタイリッシュを目指したこちらのお宅は、メディアでの注目度も高かったようで、お陰様で来年には雑誌「モダンリビング」に掲載されることになりました。
こちらは設計図から工事監理までを行う通常の設計監理とは違った、デザインアドバイスの方法でマンションリフォームのお手伝いをさせて頂いた目白Y邸です。以前にご購入予定のマンションの時からご相談を頂いていたY様は、築浅のこちらのマンションをご購入した際にもお声掛けくださいました。この「デザインアドバイス」は急ぎのスケジュールにも対応可能で、コスト的にも設計料が大幅にお安くできことも好評なようで、最近問い合わせが増えております。
南青山Y邸のお施主さまも、以前は別のマンションのご購入権当時からご相談があったお客さまでした。築浅のマンションでしたが、インテリアも含めてリフォーム&コーディネートでお手伝いさせて頂きました。
シンガポールへの5泊6日の弾丸出張プロジェクト、シンガポールM邸も考えてみれば今年のプロジェクトでした。短期間で260平米のマンション(それも現地に行くまで間取りも判っていなかった…)のインテリアコーディネートをお手伝いさせて頂いた経験は、この後になっても大いに役立っております。
まだ家具が入ったきちんとした写真が撮れておりませんが、広尾N邸もとても思い出深いプロジェクトです。消費税UPやその後の職人不足、マンションの水漏れや全体改修との絡み、香港からの建具やインテリア素材の輸入など、難しい問題山積みでしたが、何事にも前向きなNさまご夫妻のご協力と外国まで出張してくれたスタッフの竹田さんのお陰で、無事竣工お引き渡しを喜んで頂けました!
デザインアドバイスでお手伝いした三田綱町パークマンションU邸です。個人的な感傷ですが、今は亡き祖父と祖母が暮らしていたマンションで、ほぼ同じ向きと間取りのお宅のリフォームをお手伝いできたことは、とても感慨深かったです…。
こちらの 高級高齢者向けサービスアパートメントS邸はまだ、竣工写真をブログにもUPできておりませんが、管理会社との難しい工事条件調整や、防災・スプリンクラー対応、そして騒音や臭いの厳しい規制のなかでのリフォームでしたが、施工をお願いした高島屋スペースクリエイツの誠実な対応と建築工事の青、造作家具の現代製作所の頑張り、そしてスタッフの前田君の粘りで、無事完成することができました。
リビングダイニングとキッチンだけで100平米超えの南麻布S邸は写真のインパクトが大きいプロジェクトでした。こちらはいつも施工でお世話になっているリフォームキューさんからのご紹介のお施主さまでした。ちょうど奥様がご妊娠中の設計で、工事最中に元気な男の子が生まれて、竣工時には赤ちゃんを連れてきてもらったという、S様ご家族にとって記念のプロジェクトでした。
虎ノ門ヒルズレジデンスM邸は、工事をすることになったことをブログで報告したところ、沢山の不動産関係者(すべて知り合いですが…)から連絡を頂きました。日本で最高級の坪単価、そして竣工したばかりの超高級マンションを、どのようなお施主さまがどのような経緯でリフォームすることになったのかが話題になったリフォームです。すでにお施主さまにお部屋のカギはご返却させて頂きましたが、カギを持って虎ノ門ヒルズに行く際はなぜかウキウキした気分になっていました。
年末ギリギリに竣工お引き渡しをした白金台Y邸です。築29年の高級ヴィンテージマンションですが、建設当時から親の知り合いが住んでいたことで、建築を勉強し始めた大学生の頃に見学させてもらった思い出深いマンションでした。不思議な縁でお手伝いさせて頂き、とても嬉しいプロジェクトでした!
これまでは年に3~5件程度のペースでしたが、昨年から問い合わせ数も急増しており、デザインアドバイスなどの手法も取り入れたこと、また竹田さんや前田君のスタッフの陣容も整ってきたことなどで、以前より多くのプロジェクトに取り組むことができるようになってきました。来年は、工事がすでに始まっている六本木N邸、設計の最終段階に入っている南麻布K邸などの超ビックプロジェクト、そしてブログでもまだ紹介していないプロジェクトも幾つかあります。
まずは年内、そして年明け4日まで休ませ頂きますが、どうぞ来年以降も宜しくお願いいたします!