Author Archives: Kenji Kagami
2014.12.02
大型ウォークイン・クローゼットの設計
[六本木N邸]
六本木N邸のお施主さまは、ご夫妻共にお洋服のコレクションを沢山お持ちなので、窓際にある二つの寝室分を超大型ウォークイン・クローゼットにリフォームするように考えております。
内部でお二人のクローゼットに分かれていますが、全体の面積で約25㎡(15畳)分の広さがあります。
奥行き60センチ、幅1メートルのクローゼットが奥様のWICに9本、ご主人さまのWICに6本、さらにはアクセサリーや時計やサングラスなどの小物を入れる引き出し収納、カバンなどを並べる棚も計画しています。
当初は全てをカガミ建築計画でデザインして図面を起こそうと考えていたのですが、将来的な拡張性や可変性を考えて、システム家具の特注でお願いすることにして、研究の結果、タイム&スタイルのシステム収納家具・ハウスストレージでお願いすることに決定いたしました。
南青山のショールームにNさまご夫妻と一緒に伺って、クローゼット家具の使い勝手を試させて頂きました。
その後は、担当者の木村さんに素案の図面と見積りを作ってもらってから、幾度か事務所に来てもらって細かい納め方や取っ手金物の取り付け方、建具や鏡との取り合いなどを一緒に考えてもらいました。
いつも使っている特注の取っ手金物を進化させてモノを考えているディテールスケッチです。
最終的に出来上がってきたのがこちらの施工図です。これをお施主さまにご説明して詳細を再度詰めて、工事が始まってから墨出しの段階で現場に来てもらい採寸してから製作を始めてもらうことになります。未だ設計したことがない、超大型クローゼットなので、どのように仕上がってくるか、今からとても楽しみにしております。
2014.11.28
虎ノ門ヒルズレジデンス・リフォームのビフォー&アフター
[虎ノ門ヒルズM邸]
先日アートも入って完成した虎ノ門ヒルズレジデンスのリフォームプロジェクト虎ノ門M邸ですが、工事前と工事後の写真をほぼ同じアングルで比べたビフォー&アフター写真をアップいたします。
リフォーム前は白いクロス仕上げ面積が多く、ノッペリとしたイメージでしたが、リビングの壁に大理石を張り、折り上げ天井にもレーリングを廻して、素材感・質感を感じる空間へとリフォームしています。
ほとんど変わっていないように見えるアングルですが、よく見て頂くと、大きな掃出し窓の左側が少し変わっています。実はバルコニーへの出入り口の左側壁に鏡を張っているのですが、このことで窓が広く見えているのです…。また、窓に向かって右側の袖壁はカラーガラス張りで、ソファー背面の大理石壁と合せて、空間の重心が右に寄ったことで、ソファ(アルフレックス)を置く位置の安定感が演出されています。
このアングルではほとんど変わっていないように見えますが、LDからプライベート部分へと繋がる廊下のアルミフレームの引き戸が無くなっています。これでダイニングの背面にアートを飾ることができて、空間としての落ち着きが生まれました。
リビングの袖壁は以前は単なるウォールナット張りの化粧壁でしたが、今回は頑張って(?)テレビを入れ込んでいます。完成時の空間もきれいでしたが、実際に暮らすことを前提に家具レイアウトをしてゆくと、どうしてもテレビを設置する場所が見つからなかったので、このような解決策を考えました。このテレビを仕込んだ壁については、以前のブログで詳しく説明しております。
キッチンも同じような視点でプチリフォームしています。料理をすればシンク前がどうしても片づけにくいのでカラーガラスと大理石で作った袖壁を作りました。また、このような都心居住では電子レンジは必需品なので、この写真に写っていない個所にビルトインの電子レンジを入れています。
プライベート部分はほとんど手を入れていませんが、この廊下突き当りのデザインを変えました。以前はダイニングにあったアルミフレームの引き戸がプライベートとパブリックを分ける界壁となっていました。今回はそれが無くなったので、代わりに廊下突き当りにフレームを嵌め込んで、そこに照明を当ててパブリック部分が廊下先まで伸びているイメージとしています。
最後の写真は玄関ホールです(実は違ったアングルなのですが…)。以前はウォールナットとアルミフレームのガラスで囲まれた空間でしたが、そこに特注の建具を入れて、正面壁にはカラーガラスをデザイン張りして、華やかさを加えております。照明も数を増やしすと同時にハロゲン照明を加えて、明るさを調節しています。
お施主さまにも完成時に、こちらのビフォー&アフターの比較写真をお見せしたところ、いかに以前から変わったかが良く判って、とても良い資料だと褒めて頂きました。
2014.11.27
ヴィンテージリノベーションの竣工検査@白金台Y邸
[白金台Y邸]
ビンテージマンションのリノベーションプロジェクト白金台Y邸の竣工検査に伺って参りました。
こちらは検査が終わった後でのお決まり(?)の関係者揃っての記念写真です。
左からリフォームキューの現場監督の富田さん、工事部長の石原さん、富田さんの補佐の宮脇さん、リフォームキュー社長の竜岡さん、営業担当の岩波さんと森井さん、お施主さまのYさまとお友達のMさま、設計事務所の前田君と各務、一番左が不動産的視点から貴重なアドバイスを頂いた大成有楽不動産のNさんです。
最近のスタイルは、設計検査と施主検査を同日にするのですが、僕ら設計陣はお施主さまの1.5時間ほど前に現地に入って、先に設計検査を行い、後からそれをフォローする形でお施主さまに見て貰うようにしています。検査当日はクリーニングをしていることが多く、今回もちょうどクリーニングの最中に重なってしまいました…。
一通りこちらのチェックが終わったところで、お施主さまのYさまが現地にいらっしゃって下さいました。
今回はYさまと不動産好きなお友達のMさまに、不動産のNさま、そしてこれまでお目に掛かったことがなかったリフォームキューの竜岡社長も現場に来てくださいました。
検査が一通り終わった後も、鍵を預かってしばらく残って、夜景を撮影させて頂きました。
リビングのアクセントクロスのパネル張りとダイニングの下がり天井上に仕込んだ間接照明がうまく絡んだデザインに出来上がりました。
玄関からのガラス扉や、かつてのエアコン室内機置き場を利用したミニ書斎コーナーもスッキリと収まっています。
デザイン的に一番力を入れていた玄関のベンチを兼ねた造作収納は、来てくださった皆さまに褒めて頂くことができました。
まだ、今回指摘があった個所の是正や未成工事が残っておりますが、何とかスケジュール通りに仕上げることができました。急ぎのスケジュールの中で頑張ってくれたリフォームキューの皆さん、有用なデザインアドバイスを幾つもくださった大成有楽不動産のNさま、そして僕らのデザインを信じて、辛抱強く待ってくださったYさま、本当にどうもありがとうございました!



















