Author Archives: Kenji Kagami
2014.11.26
インテリアアートの選び方@虎ノ門ヒルズM邸
[虎ノ門ヒルズM邸]
家具が揃って、暮らすことができるように虎ノ門ヒルズレジデンスのM邸の壁にアートを掛ける相談に伺って参りました。
実は、以前からどのようなアートを掛けるべきかの相談がありましたので、当日はこちらでアートギャラリークローゼットの新井さんにご協力お願いして、選んでおいたアート幾点かを現地に持ってきてもらいました。
お施主さまにもウェブサイトに乗っているアーティスト別の作品リストを見て頂いたうえで、こちらである程度サイズや色味を考慮しながら、ギャラリーで選定させて貰いました。
家具は座り心地や肌さわり、高さ関係などで実地で見ておく必要があるのと同じように、アートもサイズやマチエール(素材感)、色味やお互いのマッチングなどが写真では判らないものなので、まずは現実のものを拝見させて頂くようにしています。
アートの良い点は家具とは違って、重量も軽く、持ち運びが簡単なので、ちょっと気になるアート作品も含めて15点ほどを現地に運ばせてもらいました。
今回はアートを掛ける壁をある程度想定していたので、天井と壁の境目にピクチャーレールを入れておいたので、まずはこの写真のように手持ちでアートの位置を確認しながら、良さそうなものについては、持参した脚立を使って壁に掛けて確認してゆきました。
この日一日でインテリアアートを決定することができるとは思っていませんでしたが、ダイニングテーブルの前に二枚並べた松丸真江さんの作品は、お施主さまもとても気に入ってくださり、ほぼ決定となりました。
右のコンソールの上に掛けるアートと、廊下突き当りのアートがどうもしっくりこないので、こちらについては次回までの宿題となりました。
翌週に改めてサイズや色合いなどを見ながら、ギャラリーに伺って、ホームページには掲載されていない作家さんのリトグラフなどを中心に選定させて貰っている様子です。
この場所のアートは和風/中国風なコンソールがあって、さらには外には四十数階からの抜群の景色が見えるという複雑な条件なので、中々ぴったりするものが見つかりません…。
最終的には悩みながらもこちらの松橋孝さんのアートに決定いたしました。和とも感じられ、銀の下地の上に白い雲が浮かんでいるようにも見え、それが高層階からの眺めにもマッチしているように思えました。
幾つか小さいアート作品も用意してもらっていましたが、この廊下が少し寂しいので、入江清美さんの白い作品を飾ることも決定しました。
もう一つの懸案事項であった、廊下突き当りのアートは、お施主さまがお手持ちだったジム・ダインのリトグラフがぴったりだったので、こちらに決定としました。
かつて、その廊下の突き当たりに飾っていた白黒写真は、テレビ前の空間が寂しいのでこちらに掛けてみたところ、しっくりしました。床に置いてある丸くシルバーなボール状のオブジェクトは、アーテリアーズのインテリア小物をお施主さまが購入してくださったものです。
また、今後アートは変えてゆく可能性もあるが、まずしばらくはこの状態で良さそうだとのご意見でしたので、アートの費用も精算させていただくこととなりました。ここまで辛抱強くお付き合いしてくださったMさま、そして沢山のアートを持ち込んでご協力くださったギャラリークローゼットの新井さんと萩野さん、どうもお疲れさまでした。お陰さまで、アートが揃ったことでこちらのお部屋のインテリア性も格段にグレードアップした気がいたします!
2014.11.21
仕上げ工事進行中@ヴィンテージリノベーション白金台Y邸
[白金台Y邸]
竣工に向けて色々な仕上げ工事が進行中のヴィンテージマンション・リノベーションプロジェクトの白金台Y邸ですが、リビングのアクセント壁が張られ、ダイニングの下がり天井には間接照明が点灯されました。
間接照明は、アゴ(張り出して照明機器を乗せている支え部分)の中のLED照明の位置を調整して、光の具合を確認させて貰いました。
プライベート部分へと続く長い廊下の突き当たり壁にはフローリング材が張られ、そこを照らす照明器具が取り付けられました。
キッチンの取り付けもハイスピードで進められています。
フローリングを張らない部屋の床は、遮音マット分だけ嵩上げが必要なので、各寝室にはセルフレベラー(床の段差や不陸を調整する際に使われる建材。液体状のモルタルのようなもので、流し込むだけで平滑な床ができあがります)が施工されていました。この上にベニヤ板を一枚敷いてからカーペット仕上げとなります。
2014.11.20
在来工法浴室の既存枠をステンレス枠にリフォーム@白金台Y邸
[白金台Y邸]
ヴィンテージマンションリノベーション・白金台Y邸では、既存浴室は防水はやり直さず、基本的な内装をお化粧直し手的に手直しすることとなっています。
洗面脱衣質側かた見たビフォー&アフターの写真です。照明を全面的にやり直しているのと、浴室壁の張り直しも効いていますが、一番効果が出ているのは扉とその枠廻りの交換ではないでしょうか?
こちらが当初こちらで書き起こしたステンレス枠のスケッチです。黒い既成のアルミ枠の上に、新しく赤線で描いたSUS鏡面磨きの枠を取り付ける想定です。
その後ステンレス屋さんと何度かやり取りをして採取的に決まった形で作ってもらったのが、このような枠材です。
一つ一つの材料を、端部を既存枠に引っ掛けながら、パチリと嵌めてゆきます。一度仮付けしてから全て取り外して、微調整しながら丁寧に嵌めてゆきます。
白く見えるのがステンレス枠ですが、キズや手垢が付かないように白いビニールで養生されています。3時間ほど掛かって、四周の枠が全てはまり、テンパーガラスの扉も仮付けされた状態まで来ました。
最終的にステンレス枠をビス留めして、合体した部分をシールで埋める前に、下枠にガタツキがあったので、一度取り外して微調整していました。
ステンレス枠が取りついた翌日には、大理石の柄付きアルミパネルのアルポリックを内部に張り付けてゆく作業でした。
まだバスルーム内部の天井は張られていませんが、新しいステンレス枠とアルポリックの壁の取り合いです。
その後、手前の洗面脱衣の洗面ボウルと浴槽の塗装・磨き直し工事が入りました。浴槽の塗装は時間が合わず撮影できませんでしたが、洗面ボウルの塗装状況です。まずは金物類を全て撤去して、廻りを養生してから白い塗料を全面に塗り回します。
このような磨き機と紙やすりを使って、順番に磨いてゆきます。
二つの洗面ボウルで3~4時間ほどで、ここまできれいに再塗装されました。浴槽となると、サイズも大きいので、丸一日は掛かってしまうそうです。
こちらが、後日浴槽の再塗装、水栓金物も交換された浴室の様子です。
リフォーム前の様子と比べると、随分きれいになったことが判るのではないでしょうか?
こちらは浴槽から脱衣とのガラス扉側を見返した写真です。天井も張られ、新しい電気式浴室乾燥機が入り、浴室用ダウンライトも入って、見た目だけでなく機能的にも相当グレードアップいたしました。






























