Author Archives: Kenji Kagami
2014.03.10
光沢素材と艶消し素材を組み合わせたインテリア
[南平台N邸]
一番の難工事が予想されたダイニングの天井と壁のカラーガラス張りが終わった南平台N邸の現場です。
特注のスティールサッシにもガラスが入り、突板張りと白大理石張りの壁と相まって、スタイリッシュな空間に仕上がりつつあります。
こちらが同じ空間をリビング側から見た写真です。イタリア・リーバ社の長さ3mのテーブルと2.8mのベンチも運びこまれ、スケール感も掴めるようになりました。ダイニングの照明も取りき、光沢のある材料と艶消しの材料のコントラストも出て、大人っぽい空間のイメージが伝わるのではないでしょうか?
リビングの壁の造作家具もきれいに組み立てられました。既存の柱を取り込むようにデザインしていますが、家具屋さんたちの確かな腕で、柱の存在を忘れてしまうようにきれいに出来上がっていました。
カラーガラスを奥の壁に張った来客用トイレもほぼ仕上がっています。既存の床大理石に色味を合せたカラーガラスと塗装壁、そこにチーク突板とマロンブラウンの大理石を合せた造作家具という難しい組み合わせです。
玄関ホールには、途中でデザイン変更して、追加でお願いした姿見の鏡も無事取りつきました。お施主様からは、どこかの家具の扉の背面でも良いと言われましたが、扉の開き勝手が皆逆だったので、廊下壁のボードを一枚剥がしてもらい、このように壁とフラットに姿見を埋め込んでもらいました。
かたや寝室側ではモルテーニのウォークインクローゼット家具の組み立てが始まっていました。
これだけ大量の棚や引き出しが、わずか4畳ほどのウォークイン・クローゼット内に組み込まれるのですから、その密度も想像できるのではないでしょうか…。
両側にクローゼット家具を組み込んでも中央部分にそれなりのスペースが生じるので、この写真のような両側から使える引き出し家具を特注で作ってもらいました。モルテーニの場合は、すべての材料がイタリアから輸入となってしまうので、代理店でもあるアルフレックスにお願いして、上面がガラス仕上げで、両側から引き出せる、腕時計やサングラスなどの小物をしまえる引き出しを作ってもらいました。
竣工・お引き渡しに向けて大忙しの現場ですが、リビングの84インチのテレビ(BRAVIA/SONY)が運び込まれました。こちらはお施主さまに電気屋さんで別途発注して頂いたものですが、i-PadでテレビやDVDだけでなく、照明や窓際のブラインドまで一括でコントロールするシステムを組み込むので、その準備のために早めに搬入取り付けをしてもらうことになりました。
2014.03.05
カラーガラスを使ったインテリア
[南平台N邸]
南平台N邸のダイニング天井のカラーガラス張り工事の様子です。
こちらのお宅の空間的見せ場になる予定の箇所、天井のカラーガラス張り工事が始まっています。
このように手前のダイニング部分から、スチールサッシの向こうの廊下まで、天井一面がガラス張りとなってゆきます。
高級ホテルのラウンジのように、シックで大人っぽくて、それでいてリッチに感じる空間をと考えて、このカラーガラス張りの天井のアイデアが生まれてきました。ただ、施工面での難しさがあったので、ディテールや取り付け方法についても施工側と何度も打ち合わせをして決めて行きました。
一般にカラーガラスは鏡などと同じように、強力な両面テープと接着剤を使って張ります。両面テープは短期的な接着に、接着剤は長期的な接着に役に立つ仕組みとなっています。ただ、天井にガラスを張る場合は、少しの歪みも反射で目立ってくるので、写真のような押さえ金物を使って、両面テープは緩衝材としてののみ使い、この金物と接着剤でフラットになるように取り付けてもらいました。
こちらがガラスの間を通っている照明ボックス内にカメラを突っ込んで撮影した写真です。職人さんがガラス押さえの金物をビス止めしています。
天井に絡む形で、廊下の突き当たりとダイニングの一部の壁にも、違った色のカラーガラスが張られます。こちらは基本に忠実な形で、両面テープと接着剤の併用です。
天井のカラーガラスが張り終わった様子です。まだ照明が入っていない段階で、このアングルでは迫力が伝わりにくいでしょうが、通常の住宅空間で見ることのできない、特殊な空間に仕上がりつつあります。
同時進行で、リビングの飾り棚も取り付けが進んでいます。柱型を避けるように左右に箱を入れて、柱型部分にも左右を繋げるダミーの扉を取り付ける予定です。
反対側の壁には、テレビ用のニッチが出来上がりつつあります。下部の収納棚にもカラーガラスを張った扉が付くことになっています。
2014.03.03
半年点検@代官山T邸
[代官山T邸]
昨夏にマンションリフォームで竣工お引渡しをした代官山T邸に半年点検で伺って参りました。実は、現在工事中の南平台N邸のお施主さまは、Tさまからのご紹介で、場所もすぐ近くなので、Nさまの工事が終わる前であれば、施工側の補修工事もしやすいのでこのタイミングで点検させて頂きました。
いつ伺っても本当にきれいにしていらっしゃるTさまのお宅です。事前に気になるところをTさまにチェックして頂いていたので、比較的スムーズに点検を行うことができました。
最も多かった問題は、塗装のヒビとハゲで、それらに関しては、塗装屋さんが同色のペンキをTさまにお渡ししてあったので、それを使ってタッチアップすることになりました。廊下はダウンライトの電球が切れていたので、後日電球を購入して(購入費用は別途です)、交換する方法をお伝えさせて頂きました。
浴室の扉は、先回のリフォームでは触っていない部分でしたが、ガラスの下端についているゴムの水除け部分がゆるんでしまっているとのことでした。こちらは別費用となりますが、施工をお願いしていたリフォームキューに用意して貰って交換することとなりました。
寝室は、後で納入したミノッティの皮張りのラウンジチェアとオットマンのコーティングがなされていないので、そちらをお勧めいたしました。
本日はTさまがご不在で奥さまにご対応頂きましたが、こちらの点検補修よりも、話題はもっぱら工事中の南平台N邸の状況についてで、奥さまも完成した際に見学させて貰うことが楽しみだと仰ってくださいました。