Author Archives: Kenji Kagami
2011.05.24
設備解体調査@高輪I邸
[高輪I邸]
高輪I邸の現場で設備の解体調査に入らせて頂きました。マンション竣工時の図面は設備も含めてあるのですが、一度大規模リフォームをされているので、床下や天井裏に隠された設備配管やダクトがどのようなルートを通っており、その状態がどうなっているのかを確認するための作業でした。
図面を指さしているのが、事務所スタッフの渡辺、そこから時計回りでガス屋さん、水道屋さん、工務店の担当者、電気屋さん、そして部分解体があるので大工さんの順で、どの場所をどの程度まで調べたいかを事前に説明している様子です。
一番気になっていたのが、洗面と浴室とトイレの排水ルートでした。スラブ下に排水管が通っているのは判っていましたので、洗面の真ん中部分から床を剥がし、排水管の勾配に従って順次剥がして、スラブからの排水立ち上がり位置を追っかけました。
洗面の床をほぼ全て剥がした結果、浴室裏の廊下側の壁を剥がしたところに、排水管がもぐりこんでいるのが判りました。写真で灰色の管が排水管、オレンジの細い管は架橋ポリの給湯管、タイル張りだった昔の浴室床、そしてその上に現在のユニットバスが見えています。
キッチン奥のパントリーも洗濯パンを取外し、壁も幾ヶ所か剥がして、排水ルートを探りました。
実測図面から、壁の厚みが確認されていた個所には、案の定給水管と排水管が詰まっていました。因みに、灰色の管が排水管で、黒い細い管が給水の管です。
ベランダに面した壁にある柱型がどうもフカされているようだったので開けて貰ったところ、ガス給湯器を交換する際に、一緒に給湯管も交換されており、天井内で配管されていることが判りました。これで、給湯管を全面的にやり直す必要がなくなりました。
天井が一部出っ張った個所には、トイレの排気ダクトが通っていました。梁の位置を避けるために、無理に押しつぶしている様子が見えます。
最後の図面は、今回の設備解体調査の結果分かった配管ルートと、その解体様子の写真を一枚のシートに纏めたものです。これをもとにお施主様に、どのようなことが判ったかをご説明いたします。
調査に付き合ってくださった、各職方の皆さま、どうもありがとうございました。
2011.05.20
デザイナーズリフォームEXPO 2011
[その他]
朝日新聞社主催の住まいづくりフェアの一環であるデザイナーズEXPOを、スタッフの渡辺さんと笠原君と一緒に見学して参りました。
最新のリフォーム技術や製品の情報収集ということで、三人で約2時間かけて各ブースを回ってきました。
パナホームのブースでは、現在住宅リフォームを共同設計しており、セミナーでも良くご一緒させてもらっている中西ヒロツグさんのミニセミナーを聞いてきました。
学生時代の友人の辻君が設計部の責任者になっているキーホーム株式会社のブースにもお邪魔して、情報交換してきました。
2011.05.18
東京アメリカンクラブ訪問
[見学記]
今年の初頭に再開発計画が完了し、建て替わった東京アメリカンクラブ(略称TAC)を見学して参りました。建替え前の古いアメリカンクラブには、まだ高校生だった頃、父親の知り合いの招待でランチを食べに行ったことがありました。その時は東京のど真ん中に「外国(=アメリカ)」が存在していることに驚いたことを良く覚えています。
こちらがTACの中心空間である、ウィンターガーデンです。三層吹き抜けになった、実に堂々とした空間です。手前はラウンジになっており、右奥にはレストランがあります。
施設内にはレストランとカフェとバーが合計7つあり、写真のようなボーリング場施設や、ビリヤード場などのレクリエーション施設もありました。
最上階にはガラス屋根のプールもあり、バスケ等も楽しめる大きな体育館やトレーニングルーム、更には英語の図書館もありました。米国の設計事務所、ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツの設計で、今回の見学を楽しみにしていたのですが、写真に撮りたくなるような空間は、残念ながらウィンターガーデン以外ほとんどありませんでした。建物の規模の割に、詰め込まれた機能が多様で、子供禁止の空間やセキュリティーなどから区画分けが多く、それらの条件を全て満たすことだけで、設計者が手一杯だったのかもしれません。
楽しみにしていた食事も、子供連れではカフェしか使えないとのことで、諦めました。ただ、カフェでの頼んだ搾りたてオレンジジュースがアメリカンサイズで、価格もアメリカ価格だったことは懐かしかったです。












