今年の初頭に再開発計画が完了し、建て替わった東京アメリカンクラブ(略称TAC)を見学して参りました。建替え前の古いアメリカンクラブには、まだ高校生だった頃、父親の知り合いの招待でランチを食べに行ったことがありました。その時は東京のど真ん中に「外国(=アメリカ)」が存在していることに驚いたことを良く覚えています。
こちらがTACの中心空間である、ウィンターガーデンです。三層吹き抜けになった、実に堂々とした空間です。手前はラウンジになっており、右奥にはレストランがあります。
施設内にはレストランとカフェとバーが合計7つあり、写真のようなボーリング場施設や、ビリヤード場などのレクリエーション施設もありました。
最上階にはガラス屋根のプールもあり、バスケ等も楽しめる大きな体育館やトレーニングルーム、更には英語の図書館もありました。米国の設計事務所、ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツの設計で、今回の見学を楽しみにしていたのですが、写真に撮りたくなるような空間は、残念ながらウィンターガーデン以外ほとんどありませんでした。建物の規模の割に、詰め込まれた機能が多様で、子供禁止の空間やセキュリティーなどから区画分けが多く、それらの条件を全て満たすことだけで、設計者が手一杯だったのかもしれません。
楽しみにしていた食事も、子供連れではカフェしか使えないとのことで、諦めました。ただ、カフェでの頼んだ搾りたてオレンジジュースがアメリカンサイズで、価格もアメリカ価格だったことは懐かしかったです。