Author Archives: Kenji Kagami

設計業界では亜流であったリフォーム・リノベーションに、十数年前から真剣に取り組んできた設計事務所、カガミ建築計画の各務謙司(カガミケンジ)です。 学生時に初めて設計したプロジェクトがリフォーム、ニューヨークでの建築修行時も高級マンションリフォームに特化した設計事務所勤務、帰国してからもリフォームの仕事が圧倒的に多く、リノベーションに特化したカガミ・デザインリフォームのブランドを立ち上げ、上質リフォームの普及に尽力してきました。

家の時間 建築家リフォーム-11 住みながらのリフォーム

[広尾K邸]

ウェブマガジン「家の時間」で記事連載中の建築家リフォームの新しい記事が掲載されました。今回は「」住みながらの段階的リフォームについての記事です。

大規模なリフォームの場合、一度引っ越して工事するのか、住みながらの工事を選択するのか、お施主様としては悩ましいところだと思います。引っ越す場合は、賃貸マンションか貸家を探して、二か月ほど近くに仮住まいに住むことになります。工事する側からすると工事がやりやすくなりますが、引っ越し代や新たな家賃は使いたくないところです。住みながらのリフォームはそういった意味では良さそうですが、知らない他人である職人が毎日家の中に入ってくることや、工事の騒音やホコリ、更には工事期間が引っ越した場合に比べて伸びてしまう問題もあります。

そんな住みながらのリフォームの問題点と上手く工事を進める工夫について記事を書いていますので、どうぞご覧ください。因みに今回の写真は、住みながらの段階的リフォームを実際に行った、広尾K邸です。

目黒S邸のヴィンテージ・名作マンションの取材

[目黒S邸]

ALlAbout高級マンション」のガイドである坂根さんが、先月竣工引き渡しを終えた目黒S邸取材に来てくれました。お施主様のS様ご夫妻が、ヴィンテージマンションを探して、建築家にリフォーム設計を依頼するまで経緯を丁寧にヒアリングしてくれました。

AllAbout高級マンションの取材

ヴィンテージマンション好きのお施主様も、坂根さんの事や彼の書いた記事の事は以前から知っているようで、二人でビンテージマンションの話題が尽きませんでした。

話しながらも、どんどんハイスピードで撮影するのが坂根さんのスタイルです。僕らが撮影する写真とは一味も二味も違ったアングルの写真を沢山撮って貰いました。

今週末か来週にはAllAbout高級マンションの「ヴィンテージマンション・名作マンション」に記事が配信される予定だとのことでした。どのような記事に仕上がるかとても楽しみです。

坂根さんの取材・撮影が終わって帰った後は、リフォーム工事を施工してくれたオリエンタル産業の現場監督の太田さんが合流しました。来週行われる予定のダメ直し工事の個所を、クライアントと設計者と工事担当者の三者で回って、補修方法を確認させてもらいました。

その後は、打ち上げということで、恵比寿の炭火焼ステーキ屋「ゴッサムグリル」で熟成肉のステーキをご馳走頂きました。カガミ建築計画からは、担当した各務と渡辺だけでなく、他のスタッフも招待して頂きました。美味しく、ジューシーなステーキ、どうも御馳走様でした。改めて、S邸の完成おめでとうございました!

マンションの耐力壁判定について

[新規プロジェクト]

現在リフォームのご相談を受けているマンションで、どの壁が耐力壁でどの壁が雑壁(非耐力壁)かの資料を作ってほしいとのご依頼がありました。

当該部分の平面詳細図と、その階と上階の梁伏図のコピーがあったので、いつも構造でお世話になっている高田馬場の構造設計事務所ビーファーム・中野さんに図面を見て貰いながら、計算・判定方法を教えてもらってきました。

教えてもらった耐力壁の判定方法は、2007年度版「建築物の構造関係技術基準解説書」の「耐力壁に開口部がある場合」に基づいて計算しています。因みに、雑壁と判定できても、建物全体の耐震診断や区分所有法での共用部の問題、更には建築基準法の防火区画などがあるので簡単に撤去することはできませんが…。