Author Archives: Kenji Kagami
2009.12.22
白金台のマンションリフォームの引渡し
[白金台C邸]
工事開始からほぼ二ヶ月経った白金台のマンションリフォームC邸の工事が終わり、竣工引渡しを行って参りました。初めてリフォームのご相談を頂いたのが9月中旬で、11月に購入予定のマンションのリフォームをお願いしたいとのお話からスタートして、あっという間の3ヶ月でした。その間にお施主様はマンションの購入、リフォームの設計・施工業者の決定、お嬢様の誕生(!)、現在お住まいのマンションの売却と、まさに激動の三ヶ月だったハズです。
お嬢様の誕生前後も打ち合わせに参加してくださり、産後直ぐから現場への差し入れも開始してくださった奥様、北海道への出張からの帰りのまま、夜遅くに事務所に立ち寄って打ち合わせさせて頂いたご主人さま、お忙しい中、本当にお疲れだったのではないでしょうか。
そんな超忙しい中での設計・工事でしたが、大きな問題もなく順調に進み、本日の快晴の中、ポカポカと陽が当たる素晴らしい眺めのリビングで、無事引渡しを終えることが出来ました。明日が引越しというタイトなスケジュールのため、検査は僕ら設計が代行し、チェックした箇所を一緒に確認していただく方法をとり、検査も終えることができました。ダイニングのチーク張りの壁や、既存の台所を上手く再活用したキッチン、壁の出っ張り引っ込みを利用した玄関の間接照明、そして大量の本棚を設置した寝室と全ての面で大満足と、お二人で喜んで下さいました。
難しい条件の中、献身的に頑張ってくれた、工務店の田原さんと片岡さん、そして職方の方々、どうもありがとうございました。そして、何よりいつでも僕ら設計を信じて、このお仕事を任せてくださったC様ご夫妻、本当にどうもありがとうございました!
2009.12.21
軽量鉄骨造住宅の現調 床下から天井裏まで
[戸建住宅リフォーム]
夏にメールにてご連絡をいただいて以来、何度か東京で打合せをさせて頂いた、愛知県春日井市の住宅リフォームの現地調査に伺って参りました。これまでの戸建住宅のリフォームで、在来木造や重量鉄骨造の住宅のリフォームの経験がありますが、軽量鉄骨造の住宅のリフォームは初めての経験です。因みに軽量鉄骨造とは、「薄い鋼材を折り曲げて作られた細めの鉄骨(軽量鉄骨)を、柱や梁に使用して”骨組みを構成”した構造」のことです。
重量鉄骨に比べ、一つ一つの材料が軽いので、大型の重機であるクレーンなどを使わないで、家の構造を組み立てることができます。今回伺った春日井の住宅は、軽量鉄骨で主体構造を担い、間仕切りや天井は、木軸を使った構成となっていました。
住宅を建てた際の竣工図面が残っておりましたが、どこまで正確なのか不明なことと、何度かリフォームをなさっているとのことだったので、確認のために、床下から天井裏まで入り込んで、調査をして参りました。床下には60センチほどの空間があり、床下収納から入り込むことが出来るので、潜り込んできました。 軽量鉄骨柱の位置や、配管のルートを確認し、想定していたリフォームが可能かを探りました。
天井裏は、押入れの点検口から覗いてみました。きれいにトラスが組まれた構造で、比較的しっかりしていることが確認できました。他に、大工さんにも来てもらい、10箇所程度の壁に孔を開けて貰い、
筋交いや構造柱がないことを確認して貰いました。約半日掛かっての現調でしたが、リビング・ダイニング間の壁が抜けないことが判った他は、ほぼ想定通りの結果で、有意義な現調でした。大工の佐伯さん、色々と細かいことに対応してくれてどうもありがとうございました。そしてほぼ半日、現調にお付き合いくださったAさま、どうもありがとうございました!
2009.12.04
ワールドビジネスサテライトで放映されました
[広尾K邸]
テレビ東京の深夜報道番組ワールドビジネスサテライト(以下WBS)で二世帯住宅のリフォームについて取材をうけたニュースが昨晩放映されました。
WBSではCO2を削減する暮らし方を特集したニュースコーナーにて放映されました。設備機械の効率化によるCO2削減は、そろそろ限度に来ているようで、人がバラバラに暮らすより、集まって暮らす方が、CO2を削減できるのではないかという視点でのニュースでした。
年取った両親と子世帯が暮らす二世帯住宅でも、子どもたちが大きくなると、一人暮らしを始めてしまいます。親の部屋だけでなく、子どもたちの部屋にも十分なプライバシーを確保することで、皆が一緒に暮らす時代が長くなる。そんなリフォームの事例として広尾K邸が取り上げられました。
このお宅では、屋根の手直しと外壁の塗り替え、そして耐震補強と断熱改修を行ったことで、家の基本性能が大幅にアップしています。その上で、娘さん一家が暮らす二階部分は、かつては家族4人が一緒に大きなU字型の部屋で寝ていたのを分割し、男の子と女の子の部屋へと変えています。
夫婦の部屋は、かつて納戸だった箇所を、天窓を設け明るくし、ウォークインクローゼットとセットになった快適な寝室へとリフォームしました。
お祖母さまの部屋については、これまで慣れ親しんだ生活を変えないように、ほとんど手をつけ加えていません。やはりお年よりは、これまで暮らしていた空間が、リフォームによって一変してしまうことで、精神的に参ってしまうことも多いので、なるべく変化がないようにと考えました。
テレビという形で紹介された、この2世帯リフォーム事例が、どのような反響を生んでゆくのか、楽しみにしています。