Author Archives: Kenji Kagami

設計業界では亜流であったリフォーム・リノベーションに、十数年前から真剣に取り組んできた設計事務所、カガミ建築計画の各務謙司(カガミケンジ)です。 学生時に初めて設計したプロジェクトがリフォーム、ニューヨークでの建築修行時も高級マンションリフォームに特化した設計事務所勤務、帰国してからもリフォームの仕事が圧倒的に多く、リノベーションに特化したカガミ・デザインリフォームのブランドを立ち上げ、上質リフォームの普及に尽力してきました。

雑誌の取材・撮影 麻布MT邸

[麻布MT邸]

リクルート社のマンション情報雑誌に昨年の三月に完成・お引渡しをした、高級マンションリフォームプロジェクト・麻布MT邸が掲載されることになり、取材・撮影で訪問してまいりました。昨年の9月頃にテラス改修の件で伺って以来でしたので、麻布MT邸に伺ったのも、約8ヶ月ぶりでした。広々としたリビング・ダイニングの窓から公園の緑が望める、とても気持ちが良いマンションですが、特に新緑がきれいなこの時期は、最高に気持ちが良い空間でした。

麻布のマンションリフォームのインテリア

LDKの四隅に、キッズコーナー、アート展示コーナー、ご主人用のバーコーナー、パントリー・ユーティリティーコーナーを設け、それぞれが中央のリビング、ダイニング、キッチンと有機的に繋がる空間をイメージして、リフォーム設計をしましたが、設計者の僕がが思っている以上に、本当に上手く使って下さっていらっしゃいました。

雑誌は都心のヴィンテージ・マンションに学ぶという趣旨の特集だそうで、なぜ新築のマンションではなく、このマンションを選んだのか、その理由や決め手になったポイント、マンションリフォームをした際の特に工夫した点や、苦労した点などを、お話いただきました。完成・お引渡しをしたのが、昨年の三月でしたから、もう一年二ヶ月の月日の間に、お施主様のご家族にも新しいメンバーが増えて、ライフスタイルも少しずつ変わってきているようです。始めは、なぜこのようにリフォームしたのかを上手く説明出来ませんでしたが、話が進むうちに、色々と思い出して、リフォーム設計中の苦労や、工事中に大変だったことなどが、色々と思い出されてきました。

掲載される雑誌は都心に住むの6月末発売号になります。どのような写真、記事になっているのか、とても楽しみです。最後になりますが、取材・撮影にご協力くださったMTさま、どうもありがとうございました。

住宅は竣工してからが本当のお付き合い

[新築住宅]

昨年末に竣工・お引渡しをした三世帯住宅、大田区N邸にご挨拶に伺って参りました。つい最近お引渡しをしたような気持ちでいましたが、既に約4ヶ月の月日が経っています。 まだ店舗部分の看板はついていないようですが、もう既に新しい店舗(酒屋さんです)も開店して、ご商売も順調だとの事でした。 自動販売機が濡れない様にと、お施主様が作った自販機カバーも、住宅の外壁と同じ材料で作ってあるので、とても上手く馴染んでいました。

連休の最終日に伺ったので、ちょうどお施主様の子どもたちも在宅中で、思わぬ大歓迎を受けました。工事中は本当に週に二日ずつ程伺っていたので、すっかり仲良しになっていた子どもたちも、たったの四ヶ月ですが、心身ともに随分成長しているようでした。

どれも嬉しい発見ばかりです、このようなお話を伺えるのも、設計者冥利につきます。

住宅は建ってから、住んでからが一番面白いところです。お施主様と設計者の関係は、これからが本番です。 今度うかがうときは、スタッフも一緒に遊びに行きますので、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします!

中古住宅リフォームの見学会

[見学記]

大学時代の同級生、飯塚豊君が主宰する設計事務所「i+i(アイプラスアイ)」が設計した住宅リフォームの見学会に伺って参りました。大田区池上の中古住宅を、屋根と構造以外はほぼ全てスケルトンにした全面的なリフォームプロジェクトでした。

中古住宅スケルトンリフォーム事例

もともとは1階にあったリビング・ダイニング、キッチンを、全て2階に移し、寝室を一階に持ってきて、玄関も水周りも全て手を入れるという、大規模なリフォームでした。 構造補強を行いながら、断熱性能も十分に向上させ、さらに外観のデザインをやり直すという、本当に欲張りな内容でした。

リフォーム設計者の個性 設計者の個性はリフォームでもきちんと現れるもので、キリッとしてメリハリの利い’リズミカルな空間展開は、飯塚君特有のものだと強く感じました。 同じ戸建リフォームでも、僕らカガミ建築計画とは色々な面で違い、とても勉強になりました。 飯塚君、野心的なリフォームプロジェクトの完成、どうもおめでとう。これからもお互い切磋琢磨しあって、頑張ってゆきましょう!