伊豆の別荘リフォームの現場に、スタッフの笠原君に一人で行って貰いました。存の窓サッシは、ほぼ全て取り替えて、断熱性も気密性もアップさせることになっています。ちょうど当日が、窓サッシ取り付けでした。窓には、建築的に色々な意味が込められていますが、
今回の別荘リフォームプロジェクトにおいては、
- 北側は高台から見える伊東市の景色
- 南側はリビング・寝室から見える庭の緑
という視界と、窓を開けて流れる、快適な風に特に注意したサッシを選んでいます。特に北側の窓サッシは、キッチン・ダイニング自体が、景色を見せる白いトンネルのようにデザインしていますので、突き当たりに見える窓サッシも、白で統一しています。因みに、その他の窓は濃灰色で落ち着いたカラーのサッシとしています。
このプロジェクトの担当をしている笠原君は、事務所に入ってから一年とちょっとのまだ新人で、現場に一人で行くのは、初めての体験だったようです。前日から、入念に下準備をして、打ち合わせしなければいけない箇所のスケッチや参考写真をコピーし、チェックしなければいけない箇所のリストを作成して、当日に臨んでもらいました。朝10時からお昼過ぎの3時頃まで現場にいて、隅から隅まで写真を撮り、工務店の社長や現場の職人さんたちから色々と聞き出し、注意深く現場を見てきてくれました。
自分がアメリカの設計事務所で働いていた頃、初めてニューヨーク郊外の高級別荘地・サウスハンプトンの新築別荘の現場に、一人で出掛けた時の緊張感を思い出しました。
当日は増築部分のコンクリート基礎の打設状況も確認して貰いました。