こちらは別日にミラノ市中のB&Bイタリアのショールームを見てきた際の報告です。
ミラノサローネを展示会場だけでなく、同時期に市中のショールームやイベントスペースでもサローネ関連の展示が行われています。従来よりB&Bイタリアはサブブランドのマクサルトとアズチェナと同じショールーム内で展示していましたが、昨年からはチッテリオのデザイン繋がりで、照明器具のフロスとルイスポールセン、ハイブランドキッチンのアルクリネア(大きな展示は通りを挟んだ向かいのショールームとなりますが…)も一緒に見せる形になっているそうです。
フレックスフォルムと同じアントニオ・チッテリオをメインのデザイナーとしているだけあって、普遍性のあるデザインを追求している所は共通していますが…、
B&Bの方により遊び心を感じます。例えば、こちらのセンターテーブル代わりのオットマンはぬいぐるみの張地のようなモコモコなファブリックを使っているところ等です。
こちらの回転式ラウンジチェアにも同じイメージの張地が使われています。遠目で見たスタイリッシュなデザインと間近でみた時のギャップに面白さを感じます(面白いですが、実際には汚れそうで怖いですが…)。
白をベースとしてレザーの茶色や黒く染色した木を混ぜている所もフレックスフォルムと似ていますが、家具そのもののボリューム感が違いますね。
大きく展開している家具ブランドでは、どこもウォークインクローゼットのシステム収納を一つのウリにしているようです。
ガラス扉と間接照明で十分スタイリッシュですが、扉を開けた内部の細かいデザインや色味まで凝っています。
扉無しで木目だけで展開したこのクローゼットは清潔感があって素敵でした。
そんなクローゼットの真ん中に置かれた小型椅子の張地の色味に、B&Bらしいオシャレな遊び心を感じました。
マクサルトやアズチェナ、フロスはB&Bと混ぜて展示されていましたが、なぜかルイスポールセンのみは地階にコーナーが作られていました。
明らかに他とは違う展示空間となっており、一体化させた意味があるのかが謎でした…。