家具はここまで色々と紹介してきたので、一旦離れて高級キッチンの市内ショールームを紹介いたします。
イタリア最高峰のキッチンと言われる、アルクリネアです。
この写真のガラスにも写り込んで(笑)いますが、ちょうど正面に同じデザイナー、アントニオ・チッテリオがデザインを主導するB&Bイタリアのショールームの道を挟んだ向かいにあります。
店内に入って最初に見えたのは、日本の神宮前のショールームでもお馴染みの「コンヴィヴィウム」ですが、石材と面材の色味が違うとほぼ別物に見えました。
背面も同じ色味ですが…、
扉の面材やディテールは変わっていました。凹凸のある扉面材と掘り込み取っ手のディテールも凝っています。
細い通路の片側に大きなガラス扉付きのワインセラーがあり、どうやって扉を開くのだろうと首をかしげながら進むと…、
素材も色味もお馴染みで、如何にもチッテリオのデザインといった風情のキッチン、そのシリーズ名も「ベータ」が現れました。
無垢材を削り出したかのような取っ手ディテールに萌えますね(笑)。
その奥にはT字型のキッチンが見えてきました。
基本はL字型のキッチンで収納カウンターとしてさらに翼を広げた形なっているようです。
建物の奥からまた横の建物へと移る通路があり、その奥にはステンレス製のこちらのキッチンが鎮座していました。
トップライトから光が降り注ぐこちらの空間には、横から見るとT字型に見える「ラピス」が置かれていました。見慣れない石種だと思って近づいてみると…、
セラミック材を使ったカウンターでした。アテンドしてくれたアドヴァンの齊藤さんと末次社長に聞いたところ、やはり欧州でも大理石カウンターのシミを嫌がる人がいるとのことで、セラミックなども取り入れているとのことでした。
奥のカウンターキッチンで、ケーキとエスプレッソコーヒーを頂きました。歩き疲れていたので、一休みすることができました。
その際に通路奥に見えていたこちらのワインセラーの扉の開き方の謎が解けました(笑)。この大きなガラス扉がスライドして開くのです。いわゆるフラット引き戸のような開き方でした。これであれば、狭い通路にあっても問題が無いハズです!
日本にはまだ入れた実績はないとのことでしたが、参考価格としてはワインセラー1本で1000万円を超える価格になってしまうとのことでした。
エスプレッソを飲みながらふとキッチン前のコンセントタワーを見た所、延長コードにタコ足のオンパレードでした。電気調理器機が多い今の時代、オシャレなキッチンでは電源が足りなくなってしまうのですね…。