東洋大学の秋山哲一教授と東洋大の元助手でマンションリフォームの研究者の宇治康直さん、そして秋山研究室の学生二人が、マンションの管理規約のヒアリングで事務所に来てくださいました。
マンションリフォーム・リノベーションを計画するうえで、どのような管理規約やリフォームについての細則が制限を与え、工事のやり易さに影響を与えるのかについて、こちらの経験で感じたことや分析した内容をお話しいたしました。
三田パークマンションや広尾ガーデンヒルズ、目黒ホームといったヴィンテージマンションの事例から、六本木ヒルズレジデンスやグランドヒルズ白金台といった新しいマンションのお話もお伝えいたしました。
簡単に纏めると以下のようになります。
- どのマンションにも適合した管理規約を作成するのは難しいこと、
- リフォーム規約を厳しくすることは住環境を良くすることには役立つが、リフォームをする側には制約となるので、諸刃の剣であること、
- 構法や材料の進歩、実際の工事での経験の積み重ねの中で内容も変わってゆくべきものであること、
- 管理組合や管理会社、住民だけの努力で規約をアップデートすることは難しいので、専門家のアドバイス体制が必要になること、
等などをお話しいたしました。
こちらにとってもとても刺激的で、色々と考えさせられるヒアリングになりました。秋山先生、宇治さん、貴重な機会を作ってくださったこと、どうもありがとうございました。