お茶室リフォームの細かい部材の説明を致します。床脇の棚板と釣棚が据付られました。釣棚にはあと晒竹(さらしたけ)の釣竹が付くことになります。
茶の湯の座敷は一般に、4畳半を境に広間(書院風)と小間(草庵風)に分けられますが、四畳半はどちらにも属する広さなので、趣向によって広間にも小間にも使えます。
S邸茶室は書院調に近い意匠(デザイン)としていますので、床脇を伴う床構えとなっています。
本日は天井に付く蛭鐶(ひるかん)の位置を決めてきました。蛭鐶に筌を掛け、釜を吊ったときに、
必ず筌の中心と炉の中心が合わなければいけないので、蛭鐶の取付中心を正確に決める必要があります。蛭鐶から下振(さげふり)を使って、少しずつ調整しながら位置出しをしています。