ずっとこのシリーズで掲載してきた高輪・S邸茶室のリフォームが、財団法人リフォーム・紛争処理支援センター主宰の第23回すまいのリフォームコンクールで優秀賞(居室部門)を受賞いたしました。お施主さまのS夫妻、そして施工を担当した小宮工務店の伊藤さん、どうもありがとうございました。
これまで、住宅やリフォームの設計は、お施主様が満足してくだされば、それ以上何も必要ないと思っていました。しかし、日本のリフォームの現状を知れば知るほど、まだ日本にはリフォームという文化が根付いていないことが実感できました。床や壁紙を貼り替えたりする模様替え的なリフォームと、間取りや使い勝手にまで踏み込んだデザインリフォームが、同じ土俵で語られている現状には、問題があると思っています。
このコンクールに毎年応募する事で、自分達なりのリフォームの考え方を世に訴えかけてきた積りですので、この受賞は何よりの励みになります。これからも「建築士が真剣に取り組むリフォーム」をモットーに頑張ってゆきたいと思いますので、応援の程、どうぞ宜しくお願い致します。