設計検査を終えて、順次指摘してポイントの是正工事が進行中の六本木N邸の現場ですが、是正工事の邪魔にならない部分から大型テレビや家具の搬入・取り付けが始まっています。
現在一般マーケットで手に入る一番大型サイズの84インチの超大型テレビとその周辺機器が現場に届きました。
今回はテレビとDVD、ステレオシステムと7.1chのサラウンド対応スピーカーシステムに加え、照明のコントロールや窓のブラインドの開閉、さらにはエアコンまでをアイパッドで一括コントロールするシステムを採用しているので、接続もクレストロンというコンピューターを介して繋ぎこんでもらっています。
このためにデザインしたニッチに大型テレビとB&Oのスピーカー、その隣にクレストロンやアンプ、お施主さまお手持ちのコンピューターゲームなどが設置されました。テレビの手前の床には、マナ・トレーディングに依頼したリミテッド・エディションのラグも搬入されています。
細かい設定が必要はデリケートで複雑な作業なので、結局繋ぎ込みと設置でほぼ丸一日掛ってしまいました…。
その間に、寝室に面した大型バルコニーにはデドン(ニチエス)でお願いした屋外用ソファーとテーブルが2セット入ってきました。
かたや寝室には、造作家具屋のYPOに依頼していたヘッドボードの設置が始まっています。ヘッドボードを初めとした幾つかの特注置き家具のデザインプロセスは、以前のブログでご紹介したものです。
元々、こちらの寝室は今回のリフォームではいじらない予定でしたが、他の部屋のグレードが上がってきたので、やはりこちらにも手を加えたいとのお施主様のご希望で、このように手を食わることになりました。とはいえ、壁や建具は残した状態でグレードアップを図ったので、このヘッドボードも既存の壁やコンセントをいじらずに単体で成り立つデザインで考えています。
ちょうど引き出しのなった個所の下部が点検口になっており、背部のコンセントと接続ができるような仕組みとしています。
こちらは丸一日掛りでも完成しませんでした。でもレザーの緞子張りパネルが入ったシックなデザインは、とてもカッコよく仕上がりそうです。
同じ寝室の正面壁に設置するチェストも運び込まれてきました。
LDには白いカレカッタ・ドーロの大理石天板のフレックスフォルムのダイニングテーブルとインテリアズのダイニングチェアが設置されていました。ダイニングの照明の位置と丸柱、そしてダイニングテーブルがきれいに入るかが一番の問題でしたが、図面通りの場所に設置して貰ったところ、本当にうまくマッチしています。
写真では軽やかに見えるダイニングテーブルですが、実は大理石の天板だけで約200キロの重量があるとてもヘビーなテーブルでした。大の成人男性6人掛りで慎重に共用廊下部分を運んでいる様子です。
大物のミノッティのソファーの設置も始まりました。大きいですが、こちらのマンションは大型エレベーターなどの面で搬入経路に恵まれているので、ここまでの搬入はそれほど難しいポイントはなかったようです。
リビングの壁際には、やはりYPOに依頼した特注のコンソールが設置途中です。中央に照明やスマートフォンなどの充電用にコンセントを設け、天板をレザー張りで仕上げるデザインですが、とてもスタイリッシュな出来になりそうです。
完成後の六本木N邸の写真はこちらをご覧ください。