昨年末に工事が終わり、引渡しを終えた白金台のマンションリフォームC邸に写真撮影で伺って参りました。一般に竣工写真といわれるものには二種類のタイプがあるようです。一つは家具が入らない状態で、建築工事が終わったばかりのまっさらな時の写真で、もう一つはお施主様が住みだして、カーテンが取り付いて、家具の位置も決まり、空間の使い方が大体決まった段階での写真です。
専門の建築雑誌で掲載されている竣工写真は、前者の写真が多く使われているようです。最近は少し傾向も変わってきたようですが、家具や人物が写らないことで、建築家が意図した空間性がよりピュアに表現できることで、この種の写真が好まれるようです。
それに対して、住宅雑誌やインテリア雑誌では、家具やカーテンは勿論、家族やペットまで写真に入ってもらうことが多いのです。こちらは、設計者の意図より、実際の空間でどのような人たちがどのように暮らしているかに主眼を置いているからでしょう。僕らも、建物引渡し前に撮影した写真がありましたが、家具が入って、お施主様が暮らしている様子を撮影したかったので、約3ヶ月ぶりになりますが、Cさまにお願いして撮影させて頂きました。カウンターの上にはコンピューターが置かれ、僕らが発注のお手伝いをした特注のダイニングテーブルが入り、大きなテレビが置かれている様子は始めて拝見いたしました。
休日に伺ったので、二人の男の子と赤ちゃんも参加してもらいながらの賑やかな撮影になりました。お陰さまでとてもイキイキとした楽しい写真が撮れました。Cさま、どうもありがとうございました!