オーナーマンションの原宿K邸では、残念ながら工期の遅れで、当初の日程で竣工検査ができなかったので、新規にご購入いただいた家具を搬入設置後に改めての竣工検査をすることになりました。
まずは新規家具の搬入設置です。ミノッティでお願いしたソファは、小型のものを2個組み合わせるスタイルです。
僕らのプロジェクトの担当をいつもしてもらっているミノッティ早坂さんが、奥さまに取り扱いの説明もしてくれました。二つのソファーは同じ色味に見えますが、実は一つはレザー張りで、早坂さんが押している方はファブリック張りのものとなっています。夏にはヒンヤリとした肌触りのレザーは快適ですが、冬になると肌寒く感じがちなので、ちょうど反対の触感のファブリック張りのものを組み合わせるという選び方です。
キッチン前の床に置かれているのは、やはりイタリアモダン家具のモルテーニのダイニングテーブルです。
フィリグリーというエクステンション(伸張式)テーブルなのですが、とても利便性の高い折り畳み機構を使っており、エクステンションテーブルらしさが全く感じられないのが特徴の食卓机となっています。
お施主さまには、ショールームでも幾度か伸張のメカニズムを体験していただきましたが、改めて使い方を説明して貰っている様子です。因みに、天板の仕上げ材はユーカリ材です。色味がウォールナットのように見えますが、実は世界中でウォールナット材は品薄になってきており、その代替え品として、豊富にあるユーカリ材を特別な処理をして子の色味に仕上げているそうです。
テーブルに合わせたダイニングチェアは、アルフレックスのエレガ15です。
家具の搬入設置が終わった翌日に、改めての設計・施主検査と取り扱い説明をさせて頂きました。検査については、Kさまご夫妻がいらっしゃる2時間ほど前に、僕ら設計側が立ち会って、不良施工や未施工個所に付箋を貼りながら、辰の現場監督の田所さんと一緒にチェックしてゆき、それを後程お施主さまに説明してゆくスタイルで進めさせて頂きました。竹田さんがチェックした内容をお施主様にお渡しするチェック図面に書き写してくれています。
こちらはそのチェックした内容に沿って、お二人に説明している様子です。
一通りご説明した後は、設備(空調・ガス・衛生機器・キッチン)の各業種の担当者が来てくれているので、個別の設備の取り扱いやメンテナンス方法も順次説明していって貰いました。写真は、壁埋め込みのエアコンのフィルター清掃の方法を説明してくれている様子です。
ガス工事の担当者には、床暖房と給湯器の使い方を説明して貰いました。
基本的に、基本的な設備についてはご主人さまが、キッチンについては奥さまが強い興味を持ってくださっているので、途中から二手に分かれて取説を聞くスタイルになってゆきました。キッチンの説明は、アムスタイルの宮本さんです。
奥さまも、そして僕、各務も最も興味をもって説明を聞いたのが、ミーレの最新のスチームオーブン(スチームクッカー)の使い方説明です。
ミーレの目黒ショールーム、そして青山のショールームで使い方の説明は受けておりましたが、実際にご自宅に入って、より具体的に使うことになると、また真剣度が変わってくるのです。まだ、新製品で宮本さんも使った経験がないとのことで、皆でマニュアルを見ながら再研究する形になりました。
先回の検査時には、まだ工事が完了していなかった玄関ホールも、まだ清掃道具が置かれていましたが、一通り工事が終わっていました。
来客用トイレの大理石甲板も入り、シックなトイレ空間に仕上がっていました。
浴室だけは、ステンレス枠とガラス扉の調整が必要で、まだ田所さんたちが頑張っている最中でした。
未施工部分や、補修工事もまだ沢山残っておりますが、Kさまご夫妻もここまで完了した範囲での工事内容とデザインにはご満足してくださいました。関連工事の各担当者が集まったので、皆揃っての記念写真を撮影させて頂きました。あと少しで、工事も完了しお引越しが可能となりますので、どうかそれまでの間、あとしばしお待ちください…。