リゾートマンションリフォームの湘南T邸の工事会社は、今や大人気の湘南の設計施工の工務店、KONARAハウスさんにお願いしています。自社の設計案件だけでも精いっぱいの所、是非一度ご一緒してみたいと無理を言ってお願いした経緯があります。僕らの普段の作り方ではなく、コナラさんならではの工夫やディテールをお願いしています。
ダイニングに造り付けで作って貰ったベンチの詳細です。ちょうど膝裏に当たる部分に丸みをつけた無垢材を廻してくれています。ベンチの板全てが跳ね上げ式になっており、中にはブランケットなどを収納できるように作って貰っています。
サイズや使い勝手は僕らのデザインではありますが、空間の神さまは細部(ディテール)に宿るとも言われますが、端部のデザインが変わっただけで仕上がりの雰囲気も大きく変わってくることを実感しています。
そのベンチの対面に設置したTV下の収納も同様のディテールが回っています。
まだ養生された状態で良く見えませんが、こちらは洗面カウンターとなります。中央左側は洗面カウンターで、右側は洗濯乾燥機を入れる関係から、カウンターの高さが段違いになっています。
その段違いの接合部分もクオーツストーンに細工をして、柔らかいディテールにしてくれています。
こちらも養生されておりますが、トイレの手洗いカウンターとなります。
足元の切り欠きがコナラさんならではのディテールになっているので、どのように仕上がって見えてくるのか楽しみです!
と言いながら、我慢できずに(笑)養生を剥がした際の家具の様子をアップしてしまいました。普通家具の台輪(巾木)部分は蹴込(ケコミ)といって、正面に立った時につま先が入るように下げておくのですが、コナラさんのディテールではその部分にアーチ形のカット孔を用意しているのです。
現場には大量の木製の箱が運び込まれていました。大容量の本棚のための箱です。
書斎側と反対の寝室側、両方から使えるように表裏に本棚を合体させて壁のように立てていきます。通常は間に間仕切り壁を立てておいて、そこに固定してゆくのですが、何年か経った時に本棚を移動して空間を大きくするフレキシブルな対応の為に壁を立てていません。
横からの組立ての様子を見て頂くと、壁が無いことが良く分かりますね。
本棚の横では書斎とリビングの間仕切り壁の造作も始まっています。
リビング側から書斎を見返すとこのような様子となっています。書斎に居ながらガラス越しにリビング、果ては湘南の海までが望めるように大きなガラス窓を設ける予定となっています。
リビングから書斎への建具と窓ガラスの間の小壁にスイッチが入るので、その配線が回り込み…、
ガラスの下の腰壁部分には、書斎側からもリビング側からもコンセントが入ってくるので、配線が回り込んでいます。
この壁はTさまご夫妻がこのお宅のイメージカラーと言って下さっている淡いグリーンのクラシカルな腰壁が印象的な立面になる予定です。
その壁の向こう正面では、リビング天井の羽目板張りが始まっています。
リビングの一角に置かれた長物の無垢羽目板を…、
一枚ずつ天井に張っていきます。
二人の大工さんがペアになって、作業しています。一人は実測して羽目板をカットして、裏面に木工用ボンドを塗布して、
もう一人が木槌とタッカーを使って張ってゆきます。
こちらが糊付けの道具です。上の箱部分に木工用ボンド入れて、持ち上げてからローラーを滑らすと、ボンドを薄く均一に塗布できる便利な道具とのことでした。二人の息もあっており、一時間ほどで折り上げ天井の三分の一ほどが張り終わっていました。
その他では、キッチンの収納カウンターが設置されており、
引き込み扉の枠が設置され、
建具枠とピクチャーレールの取り合いが調整され、
家具の隙間を埋めるシリン材が用意され、コナラの職人さんたちが小気味よいリズムで作業が進んでいきます。