先回ご紹介した「リフォーム・リノベーションのお役立ち雑誌・本」特集の第二弾です。あくまで設計者として役に立つ本や雑誌を紹介していますので、その点はご了解ください。
マンションリフォーム推進協議会(REPCO)が出版しているマンションリフォームに特化したマニュアルです。リフォームに関連した法規から各種工事のマニュアルまで、本当に細かく詳細に説明してくれています。
僕が持っているのは2001年度版ですが、現在は「マンションリフォーム専有部分施工マニュアル」として2009年度版が出ているようです。税込発送費別で7000円しますが、それ以上の価値がある本だと思っています。僕も早速新しい版を手に入れます。
「マンションリフォーム実務者必携」(財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター) ◎
マンションリフォームマネジャーの資格試験や住まいのリフォームコンクールを主催している住宅リフォーム・紛争処理支援センターが出している、試験勉強用の参考書です。マンションリフォームに関する知識はほぼ網羅しているスグレ本です。この内容すべてを覚える必要はありませんが、一冊事務所にあると困ったときの解決の近道です。
「マンションリフォームの設計と施工」(彰国社) 〇
ちょっと古い本ですが、壁や床、天井のリフォームに際しての寸法が記されたディテール図面が嬉しい本です。基礎事項である法規等については情報が古くて役に立ちませんが、公団の集合住宅の年代毎の内装材や仕様を比較した表も、古い建物の仕様を探るうえで役に立っています。
「住宅リフォーム支援制度ガイドブック」(国土交通省住宅局) 〇
国土交通省住宅局監修のリフォームの減税・補助・融資についての公的なパンフレットです。毎年変わるこれらの情報をフォローしてゆくのはとても大変ですが、最新版のパンフレットがあれば心強いですね。無料での送付もお願いできますが、PDFでダウンロードすることもできます。
「住宅インテリアの設備」(彰国社) 〇
直接的なリフォームの本ではありませんが、建築出身でない方が特に苦手な住宅の設備関係を図解入りで説明してくれる本です。僕が持っているのは1992年度版で古いので、インターネット配線やエコ関連の設備は記載すらありませんが、電気配線や給排水の配管の種類や太さ、注意事項などが判りやすい形で記載されていて、ちょくちょく参考にしています。
以下は既に廃刊になっているようですが、事務所で愛用しているリフォーム本です。
「住宅リフォームエキスパート」(財団法人 住宅産業情報サービス)
「増改築の計画」(財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
インターネットでざっと探しても見つかりませんでしたが、持っていてそれぞれ損はない本だと思っています。第二弾はこれで終わりとしますが、第三弾ではデザイン的に参考になる本や雑誌を紹介したいと考えています。