リビングと廊下、リビングと書斎廊下を区切る、特注のスチール扉の吊り込みの様子です。
六本木T邸では、横桟を何本か入れて細かい影を付けましたが、今回は空間もおおらかでザックリした仕上げを多用しているので、それに合わせてシンプルに四方に厚めの枠を回すデザインとしています。吊り込み作業は二人掛りで、ガラスをはめた状態でガラスに吸盤を付けて持ち上げています。
珍しい鉄扉の下端の様子です。四角い鉄製の部品の個所に床のフロアヒンジを組合せて、その部分を中心に扉が回転します。因みに、扉は錆び防止塗料で塗られた状態で、まだ最終的な色になっていません。
こちらが床に埋め込まれたフロアヒンジです。フローリング材でカバーしていますが、その下に機構が隠されています。
こちらは天井で吊っている個所の様子です。ガラスが入っていますが、まだ押し縁も横だけが留められた状態で、竪は固定されていません。
押し縁を留めた時点で、この変性シリコンを押し縁とガラスの隙間にシールしてゆきます。
因みに変性シリコンは通常のシーリング材と比較すると、シールした上から塗装することができる代わりに、経年変化による劣化(ヒビ割れ)が起こりやすいことが特徴です。今回は室内使用で、防水などの機能を負っていないので、色味を考えて採用しています。
完成後の様子は杉並区S邸をご覧ください。