ヴィンテージマンションリフォームの大田区S邸は、基本的な空間はクラシカルなイメージで進んでいますが、キッチンだけはモダンでシャープなデザインになさりたいとのことで、打ち合わせが続いています。

先先回のブログ記事で、リネアタラーラともう1社の2社に絞ったところまでを説明しましたが、その後の提案の中で、リネアタラーラ1社に絞ってキッチンレイアウトを検討してゆくこととなりました。

用賀のショールームのシャープなデザインと最新のビルトイン調理設備が展示されていること、更にはカガミ建築計画での実例が一番多いことも信頼できるし、担当の牧野さんもキッチンにとても詳しく、リネアタラーラに決定した次第です。

ここまで弊社担当の松藤さんが作ってきたキッチンレイアウトでは、シンクがダイニング側の対面カウンターに、コンロが背面の壁側にむいたカウンターにあるのですが、対面カウンターをフラットにするのか手前を少し隠せる2段カウンターにするかで迷っていらっしゃるSさまは、リネアのこの2段カウンタースタイルが参考になると色々な角度から使い勝手を想像してくださっています。

左の案が当初案なのですが、これだとうまく電子レンジや炊飯器などを隠すことが難しいのではとのことで、Sさまからの発案で、玄関側からの動線を封鎖して、冷蔵庫を位置を90度回転したらどうなるかを検討したのが右の案です。

なんとなく纏まってきたような気がするのですが、リネアタラーラの牧野さんに、プロとしての忌憚のない意見を聞かせて欲しいとお願いしたところ、このようなコメントを書き込んでくれました。

年に十数件のコダワリのお客さまのキッチンを作り続け、更に施工後の細かいクレーム対応もしてくれているだけあって、かなり細かい所まで指摘してくれるのでとても頼りになるのです。

仕上げ材のイメージも少しずつ固まりつつあります。コンロのある壁側ユニットは、なるべく調理機器が露出しないように金属塗装の扉でカッチリ作り込むのに対して、ダイニング側の対面カウンターは明るい大理石調の素材を使いたいとのことでした。

本当は天然大理石を使いたいところですが、メンテナンスのことを考えると二の足を踏んでしまうとのことで、現時点ではセラミックかクオーツストーンで検討中です。

人工照明の打合せテーブルの上だと、色味が判り難いので、ショールームの窓際にで扉材の候補をカウンター材の候補のマッチングを確認させて貰いました。

ご主人も交えてのお打合せ中で、玄関からキッチンの動線を本当になくして良いのかを再検討した結果、これから歳をとっていった場合、お子さま達やヘルパーさんに食事を作ってもらったりすることになったら、やはり玄関側からの動線があった方が良いだろうとのことで、当初案に近い形のレイアウトに戻りました。一旦キッチン部分だけでも概算見積りを出してもらおうとのことで、仕上げ材とビルトインの調理機器を暫定的に決めたうえで、お見積りをお願いすることになりました。

設計側が描いてきた図面をもとに、リネアタラーラが作ってくれた見積り用の図面がこちらです。

細かい材料の指定や、部材同士の取り合いまでを考えてくれた展開図も含めて、相当にしっかりと検討をしてくれました。