面積が大きいマンションのリフォームだと、幾つかの職種が同時進行で行われることが多々あります。
こちらの広尾Ｎプロジェクトでは、既存間取りが玄関ホールから左右にパブリックとプライベートの二つのゾーニングに分かれるので、造作家具の設置とオーダーキッチンの設置、さらには塗装の下地作りが同時に進んでいます。左手開口奥にはキッチンが設置され始めており、手前のリビングでは、造作家具の箱が詰まれていましした。
代官山のオーダーキッチン屋のクッチーナにお願いしたＬ字型キッチンのベースが設置されています。古いヴィンテージ物件ですので、壁のカネ（垂直）が取れていないことで、どこを基準にするかなど、制作寸法も苦労しましたが、まずはきれいに取りついておりました。
ガスレンジの横のＰＳ壁には、薄型のタイルを張りました。出窓前の立ち上がり部分は塗装にするか、同じタイルを張るかを迷っておりましたが、タイルがきれいだったのと、あまりがあるとのことで、タイル張りにすることにいたしました。
今回は同じクッチーナに洗面カウンターを2本お願いしています。こちらはキッチンからユーティリティー兼パントリーを経て、寝室へと繋がる動線上に設けた洗面のカウンター家具です。奥さまの化粧カウンターと一体になったデザインとなっています。
そうこうしているうちに、先ほど積まれていた箱がリビングの壁際に立ち上がっていました。左右に立つ本棚の中央には、やはり香港から輸入したライムストーン製の大きなマントルピースが設置される予定となっています。
プライベート空間へと続く廊下にも、本棚とクローゼット収納が嵌め込まれていました。
因みに、こちらが同じ廊下を玄関ホール側から見た様子です。この玄関ホールの天井高さを上げるために、給水管の配管ルートを変えるなど、色々と工事側には面倒をお掛けしましたが、それだけの効果が十分にあったようです。
主寝室で打ち合わせをしている、監督の伊藤さんと大工の服部さん、うちのスタッフの竹田さんのｙ法酢です。打ち合わせている最中から、職人さんたちが造作家具の扉を、どんどんはめてゆきます。因みに、この部屋は、下地塗が完成していました。
同じ主寝室の造作収納家具です。天井が高いので、上部の吊戸棚は身長186センチの各務でも届きませんが、ノビノビとしたデザインは開放感があって素敵です。
一番奥の洋室では、塗装屋さんがパテ作業をしている最中でした。キッチンや造作家具が取りつく部屋は先にパテを仕上げておいて、組み立て中は奥の部屋をパテ作業するという流れで、作業がストップする無駄な時間を作らないで行く様子はマンションリフォームのプロ根性を見せて貰った気がいたします。